43話 ページ7
ソウ「っ、はは……まだそんな事言ってるの?じゃあ聞くけど…証明できるの?自分が平民だって事を」
『いいえ、出来ません』
ソウ「!?」
サラ「でき…ない……?」
予想外の返事に2人は戸惑った様子を見せた。
だってしょうがないじゃん?証明する事なんてできないんだもの。でも……
『例えばの話です』
レコ「例え…?」
『はい。そうですね……Qタロウさん』
Qタロウ「な、なんだ?」
『舞台を成立させる上で最も重要なモノってなんだと思いますか?』
Qタロウさんは腕を組みながら額に少し眉を寄せ、考えた。
Qタロウ「そうだな……舞台のセット、とかか?」
『確かに、それも大事です。ですが、それよりももっと大切なモノがあります』
ナオ「もしかして…人…?」
『そうですナオさん。言わば役者ですね……ドラマを撮るのも、映画を撮るのも、劇を撮るのも…全て演じる`者`が必要です』
ケイジ「役者かいなければ……そもそも劇や舞台は成り立たない」
『そうです……これは私の仮説にすぎませんが、誘拐犯側が役者が揃っていない中でゲームをやると思いますか?』
ソウ「でも、時間以内にこなければ死ぬって」
『その役者が鍵番だとしても?』
「「!!」」
『これは私の勝手な憶測ですが…役が揃っていたから……今回のゲームはできたんじゃないんでしょうか。私の役職は平民…言い方は悪いですが、死んだとしても支障はでません』
ナオ「そんな言い方…!」
『でもそれが事実です』
私がその一言を言うとナオさんは黙って下を向いてしまった
ケイジ「なるほどね……Aちゃんの言いたい事はわかった。でもそれ「皆様…残り時間を考えて、お話を進めてください」……」
……ガシューの言う通り、今は一分一秒も惜しい。でも、これを解決しないと
サラ「わかった……ソウさんもう1つの気になる事、教えてください」
え……?
『サラちゃん……いいの?先にいって……』
サラちゃんは暗い表情のまま、呟いた
サラ「正直……まだ気がかりな事はある。だが、やっぱり無理なんだ」
そう言ってサラちゃんはふわりと、儚げに笑った
サラ「Aを……疑う事なんて、できない…一緒にいた時間は短いが……Aが、嘘を言う様なヤツには見えないんだ」
『サラちゃん……』
サラちゃんがそういった時、私の心はなんとも言えない気持ちになった。だが、1つだけ分かってしまった事があった
『(守りたい……)』
それは、とうに無くしたはずの想いだった
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!課題!!もう頑張りました!!これからも更新頑張りますね! (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます!!楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(??)!! (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい!!(( 課題お疲れ様でした!更新嬉しいです…! これからも応援してます! (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トギリ | 作成日時:2020年7月28日 18時