84話 ページ48
ケイジ｢(あぁ。本当だ)｣
今のAは、どこか前のAとは違った。薄く笑うんじゃなくて、本当に心からの笑顔だと、今初めて思えた。
ケイジ｢……そうだね。Aちゃんは、あの顔が1番似合う｣
しばらくして、サラちゃんは帰ってきた。
サラ｢……｣
どこか、吹っ切れた顔をして……
みんなはサラちゃんの周りへ駆け寄り、サラちゃんの安否を確認する。
私はそんな光景を遠巻きに見ていた。
『……』
(A？行かないの？)
『(うん。行かない)』
(どうして？)
『(……どうして、か。そうだね。)』
私は、あそこにいるべきじゃない。
そう思ったから。
なんて言葉を私は心の底に押し込む。
(A？続きは？)
『(……だって、お腹痛いんだもの)』
(お腹？お腹痛いの？大丈夫なの？)
『(うん。大丈夫……)』
(そっか……ねぇ、A)
『(どした？)』
(サラちゃん、何かいい感じだね！)
『(……あぁ。そうだね)』
オトネの言う通り、今のサラちゃんはスッキリとした、凛とした目をしていた。決心したのだろう。先程のジョー君との会話で。
『(デスゲームを終わらせる……か………やっぱ強いな、サラちゃんは)』
(Aも十分強いよ！)
オトネがまるで励ますように私に声をかける。
『(……ん。あんがと)』
私は顔を1度下に下げ、今の想いを切り替える。
私は顔を上げ、1歩、また1歩とゆっくりサラちゃん達の元へ進む。
『(このゲームが終われば、私はどうなるんだろうか……私の推測じゃ、恐らく元の世界に、帰るんだろうな……)』
私の心も正直ではない。ここにいてはダメだと、奥底で私の`何か`が叫んでいる。
どうせここを``クリア``してしまえば、私は元の世界へ帰る……はず。それなのに、情が移ってしまったのだろうか。
``帰りたくない``
``もっと、一緒にいたい``
そんな事を思ってしまっている自分がいた。
『(ダメだな……情に流されてる)』
私は苦虫を噛み潰したような、いや、噛み潰した顔をする。
これが終われば、サラちゃん達とは一生バイバイか……悲しいな
『(まぁでも、仕方ないか……だってここは)』
ゲームの世界なのだから
遅かれ早かれ、終点はそこだ。
『(……サラちゃん達は、私が消えれば、どういった反応をするんだろ)』
驚く？
焦る？
無反応？
『(せめて、心配はかけたくないな)』
私は口角をあげる。そして、目の前にいるサラちゃんに向けて言った。
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！課題！！もう頑張りました！！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます！！楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(？？)！！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい！！(( 課題お疲れ様でした！更新嬉しいです…！ これからも応援してます！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年7月28日 18時
