67話 ページ31
『｢……｣』
ケイジ｢サラ…ちゃん？｣
Qタロウ｢な、何言ってんだ！！サラ！？｣
その言葉に周りのみんなが反応したのは言うまでもない。
ナオ｢そうですよ！サラちゃん！！｣
ソウ｢僕達、みんなで…延命を勝ち取るんじゃなかったのか！？｣
サラ｢……｣
周りが何を言おうと、サラは一切の反応を見せない
そして前に立っていたQタロウとケイジの間を通り、私の前へ一歩、また一歩と近づく。
『｢……マジで言ってるの？サラちゃん｣』
サラ｢……あぁ。私は本気だ｣
『｢なに、それ…そんなの………そんなの………｣』
そう言ってオトネは肩を震わせ、顔を包むように当てていた手を重力に従ってダラりと下げ、顔をバッと上げた。
『｢最っ高！！！｣』
オトネは今、今までに感じたことの無い高揚感と恍惚感に包まれていた。
今まで見てきた人の中で、そんな言葉を言った人は1人としていなかった。そう。この瞬間までは……
『｢やっぱりさ、君は最高だよ！！サラちゃん！！｣』
君は私の中で最も羨ましく、最も最高な人間だ。
『｢それじゃあお言葉に甘えて……私にみせて！？サラちゃんの……愛をっ！！！｣』
そう言ってオトネはサラへ刃の切っ先を向けて走り出した。
ケイジ｢サラちゃん！！｣
ケイジが必死にサラへ手を伸ばす。だが1回目の様に手が届くはずはなく、その手は虚しく空を切る。
｢｢サラ((姉)ちゃん)！！！｣｣
サラ｢……｣
サラはゆっくりと、瞼を閉じる。
オトネはスピードをゆるめることは無く、その刃はサラへと突き刺さる。
・
はずだった
・
『｢なんで……｣』
そんなオトネの悔しそうな声がサラの耳へ届いた。
サラは閉じていた目をゆっくりと開け、オトネを見る。
レコ｢なっ！？｣
カンナ｢サラさん！｣
サラの目の前には、後数センチ進んでいれば自分の顔へ突き刺さるはずだった刃があった。
『｢なんで……！？なんで邪魔すんだよ！！(名前 )！！！｣』
周りから見れば、オトネの独り言に聞こえるのだろうが、オトネの``中``では違った。
オトネの中……即ち脳内ではAとオトネの葛藤が起きていたのだ。それも、サラへ刃が突き刺さる寸前に……
ソウ｢どういう事だ…？｣
サラ｢……さっき、ハンナキーは言っていました。Aの中にオトネとA…2人の魂、意思があると……｣
ギン｢た、確かに言ってたワン……｣
サラ｢それで私は考えたんだ｣
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！課題！！もう頑張りました！！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます！！楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(？？)！！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい！！(( 課題お疲れ様でした！更新嬉しいです…！ これからも応援してます！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年7月28日 18時
