65話 ページ29
父親は案外簡単に見つかった。
母が大事に持っていた絵に父親らしき顔がしっかりと描かれていたからだ。
どうやら父親は隣町では名の知れた画家だったそうだ。あの絵も父が描いたらしい。
父親は綺麗な家に住んでいた。私が住んでいた家とはまるで比べ物にならない綺麗な建築物。
私はそこへ足を踏み入れる。
途中すれ違った人達は殺した。叫ばれて人が集まってしまえば大変な事になると思ったからだ。
父親は1番奥の部屋にいた。
見た事もない女と一緒に。
私は頭に血が上るのがわかった。
『｢私と母がこんな目にあっていたのに…コイツは何をしてるんだ｣』
切実にそう思った。
だから私は部屋へ入り、真っ先に女の方を殺した。
すると父親……いや、男は悲鳴をあげた。生憎ここにいる人間はほぼ殺したので騒いでも気づかれることはないだろう。
そして私は問うた。
『｢教えてよ……愛って、なんですか？｣』
男は悲鳴をあげるだけで何も話さなかった。私は一思いに一瞬で殺してやろう……そう思ったが、男が言ったセリフに硬直した。
｢お前……あの女のガキか！？｣
コイツは覚えていた。母と子である私を……
｢あいつの髪色にそっくりだ！！あの売女め！！こんなところまでやってくるとはなぁ！？｣
そして男は壁にかけていた剣を取り、私目掛けめ振り下ろす。
私はそれを避け男の首にナイフを突き立てた。
男は数回ピクピクとした後、動かなくなった。
結局……私は愛について分からなかった。
小さな私は考えた
『｢そうだ、同じ人に聞こう｣』
私と同じで、両親と子供一人の家族に聞こうと思った。そうすれば……同じ家族を作った人間なら分かると、小さいながらに考えた結果だった。
『｢〜♪〜〜♪｣』
母がよく歌っていた曲を歌いながら、私は路地をさまよった。暗い夜に浮かぶ月が、彼女の持った赤いナイフをキラキラと輝かせた。
そして今日もまた人が殺される。
幼い少女の手によって……
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『｢だから私は、愛を探すの｣』
私の過去を知ったサラちゃん達はなんとも言えない表情をしていた。
カンナ｢そんな…じゃあオトネさんはずっと、……そんなの…｣
『｢あ゛ぁぁあああ！！！やめて、やめて！？！？同情なんかいらないよ！！同情するなら愛をくれよ！！！な゛ぁ！？｣』
そう言ってオトネはカンナへナイフの先を向ける
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！課題！！もう頑張りました！！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます！！楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(？？)！！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい！！(( 課題お疲れ様でした！更新嬉しいです…！ これからも応援してます！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年7月28日 18時
