56話 ページ20
ギン「そ…それは……!!」
レコ「おいソウ!名簿について、これ以上の情報はないのかよ!?」
ソウ「知ってたら…今更隠さないよ!!」
ケイジ「……」
ナオ「サラちゃん…他に不正を証明する証拠は…ないんでしょうか!?」
サラちゃんは黙り込み、顔を青くさせる。
誰もが顔を青くする……そんな時だった。
ソウ「諦めるのか!?サラ!?」
サラ「!!」
ソウ「僕は…黒板を書きかえた…それに…モニタールームの…自分のモニターを破壊した!全部話したよ…!!誓い通りに!!だから……救ってくれよ…」
勝ち取ってくれよ…!!延命を…!!
ソウさんの悲痛な声が辺りを埋める。
サラ「……当たり前です…ソウさん!!」
ソウ「サラ……」
サラ「2人は……私達を信じて応えてくれました。なら私も、私達も!!その言葉に応えたい!!」
Qタロウ「これがラストチャンスぜよ……!!」
レコ「そうだ!!どんな事でもいい!!不正に繋がるものを探すんだ!!」
皆んなの必死な思いが私の胸に突き刺さり、水の波紋のように広がっていく。
そして私の心には、こんな想いが浮かび上がった。
『(ああ。私……信じて、良かった)』
初めて、心の底から`信じて良かった`と思えた。
『(この人達が……現実にいたらいいのに……)』
なんて、考えてしまった。ダメな考えだと分かっているのに……本当に私は、最低だな。
『(この人達は、ゲームの中の存在なのに……)』
私の想いを知らずか、話はどんどん進んでいく。
そして数分後、遂にサラちゃんが動いた。
サラ「ナオさん……」
ナオ「は、はい…?」
サラ「あなたが身代を持っていますね?」
ナオ「えっ……!!」
サラちゃんは名簿を手に持ち、ナオさんへ向ける。
サラ「この名簿には…優勝の資格がある「候補者」の名前が書いてあったんです。可能性0%の「月見 真」ですら……名前が載っている…!しかし……ナオさん。この中で あなたの名前が載っていない!モニタールームにも…ナオさんの人工知能がなかった!!」
「いや、初めから、ナオさんの人工知能なんて存在しなかったんです…!!あなただけが、候補者の条件を満たしていない部外者だったから!!」
ナオ「ま、待って下さい!それなら…Aちゃんは!?どうなるんですか…!?」
そう言ってナオさんは私の方へ指を刺した。
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!課題!!もう頑張りました!!これからも更新頑張りますね! (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます!!楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(??)!! (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい!!(( 課題お疲れ様でした!更新嬉しいです…! これからも応援してます! (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トギリ | 作成日時:2020年7月28日 18時