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私は、またこの前も彼氏にフラれた。
でも私も、彼に対して好き度が落ちてたしな…と、彼のことを一方的に責めるつもりはなかった。
結局どっちかが、終わらせてた恋だったと思う。
それでもフラれるのはやっぱり辛くて。フラれる前にフっておけばよかったかなと後悔。
その話を潤にしたら、ケラケラ笑ってた。
私がそこまで落ち込んでいない時、潤は隣でケラケラ笑う。
でも私が本当に落ち込んでると、本当に心配してくる。
いつもそばに潤がいるなーと思いつつ、ふと思い出したことを聞いてみたくなって、ねぇと話しかけてみる。
「ん？」
「昔、私が元カレにフラれた時、いきなりそこに現れて、私の手を引っ張ってくれたじゃん。覚えてる？」
「うん」
「あれ、なんで？」
そう聞くと、アバウトすぎない？とまたケラケラ笑う。
「なんであそこに居たの？そもそも何で場所がわかったの？」
「それ答える必要ある？」
「いや必要はないけど」
「じゃあいいじゃん」
「何が」
「別に俺の行動が嫌だったわけじゃないんでしょ？」
「うん、むしろ感謝してる」
「ならいいじゃん」
だから何が。だいぶ強引な理由で片付けられた。
「あ、ねぇ、パスタ食べる？」
「食べる」
「即答(笑)」
潤は時々そう。理由を濁す時がある。
やけ酒はいつも私ばっかりで、潤のやけ酒に付き合ったことはない。だから聞いてみた。
「ねぇ、今潤はさ」
「うん？」
「恋してる？」
私の言い方が面白かったらしく、潤はキッチンで自分のスマホからオースティンマホーンをかけだした。
私も面白くて、一緒に笑った。
そう、これもそう。話を逸らす潤のクセ。でも別に気にはしてなかった。
幼なじみで小さい時から一緒にいると、何も気づかずに育つらしい。彼が普通よりカッコイイといわれる人だと気づいたのは、女子達に『何であんたが隣に？』って視線を向けられるようになってから。
ちびっ子の時に、友達になるキッカケなんて、顔がカッコイイからとか可愛いからとかそんな理由じゃない。なのに、そんな噂も流れたことがある。
それに気づいてから、確かに潤は人より相当イケメンだと認識した。目はパッチリしててまつ毛はくるんと長いし。その二重とまつ毛分けて欲しい。鼻筋も通ってて横顔が綺麗だし。その鼻筋分けて欲しい。小顔すぎるし。その骨格分けて欲しい。
でも、恋愛感情を持たない以上、それだけなのだ。それがなかなか理解されない。
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さんご(プロフ) - しおりさん» はじめまして、しおりさん。コメントありがとうございます。そんなこと言って頂けるなんて、もう嬉しい限りです(笑)こちらこそありがとうございます(´ω｀) (2019年9月21日 12時) (
レス) id: e1b1cf4c3f (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - はじめまして。どのお話も優しくて、心が温かくなりました。さんごさんの丁寧な言葉の紡ぎかた大好きです。多分何度も読みに来ちゃうやつだ(^^)ありがとうございます。 (2019年9月21日 7時) (レス) id: 072c120661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんご | 作成日時：2019年8月15日 16時
