94 ページ3
？「すいませんね、私の部下たちが。」
「い、いえ・・・」
室内には、お偉いさんっぽい人と二人きり。
悪い人ではなさそう。
と言うよりむしろ、若くて、イケメンで
？「あ、お腹すいたでしょ〜」
？「何好きかわかんないけどさ、とりあえずかつ丼、食べる？」
「え、あ、」
？「ほら、遠慮しないで食べて。」
「…ありがとうございます。」
？「かつ丼、刑事ドラマっぽいだろ〜」
？「残念ながら、これは現実だけどねえ。」
少しお茶らけている感じが、警察官っぽくない。
「いただきます。」
ありがたくいただくことにしたかつ丼を、
空腹だった私は、夢中で頬張っていると、
？「はははっいい食べっぷり。」
そんな笑いが聞こえてきて、心底恥ずかしい。
「すすいません。汗」
？「いいのいいの。気にしないで。」
そしてこのタイミング。
？「申し遅れましたが、末吉秀太って言います。」
まさかの自己紹介。
ごくりと、急いでご飯を飲み込んで名刺を受け取る。
「末吉さん・・・」
秀「あ、俺堅苦しいの嫌なんで、秀太とかでいいですよ。」
「…しゅ、秀太さんで。」
でも、それっきり会話はなくなって、
その間に急いでカツどんを食べ終える。
せっかく買ってきていただいたもの。
米粒一つ残さず食べ終えると、
「ごちそうさまでした。」
「あの、本当にありがとうございます。」
秀「いやいや。」
秀「お詫びです。」
秀「律儀な方なんですね、Aさん。」
さっきの和やかな雰囲気がすこし変わった。
秀「そんなあなたが、やっぱり犯人だとは俺思えないんですよ。」
秀「こう見えて、人を見る目はあるんで。」
秀「俺ね、恋文を盗もうとしたやつと、同一人物だと踏んでるんですよね。」
「私も、そう思ってました…！」
秀「やはり、そうですか。」
秀「そういえばAさん、」
秀「恋文の時も現場にいましたよね？」
秀「その時いた人、思い出せませんか？」
「え…、」
秀「重要な、たった１つの手がかりなんです。」
お願いします。
と頭を下げる秀太さん。
…ナイフ片手に私を脅した人。
どこかで聞いたことのある声だった。
そして、とても背が高くて、
「”チッ”」
舌打ちをして去って言った。
…舌打ち。
どこかでー…
「あっ、」
そうだ
なぜか、隆弘くんのことを聞いて来た人。
「中田…直人…。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 906人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yui(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみに待ってます！ (2019年12月7日 2時) (
レス) id: 7c69be82b3 (このIDを非表示/違反報告)
SANA(プロフ) - 更新頑張ってください待ってますね。続き待っているので無理せずにやってくださいね！応援しています！ (2019年1月22日 8時) (レス) id: e9fd11ff95 (このIDを非表示/違反報告)
くま - 私も春から高校生になって毎日大変なのでよくわかります！がんばりましょう (2018年6月6日 22時) (レス) id: c4db5b69af (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 続き待ってます（ ; ; ） (2018年5月9日 23時) (レス) id: c8d934a26a (このIDを非表示/違反報告)
lol_love(プロフ) - 更新頑張ってください！ この作品大好きです！ (2018年3月18日 11時) (レス) id: b015707216 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゃおふ | 作成日時：2018年2月15日 22時
