ヨンジ ページ7
先日、任務を遂行した際にレイジュが珍しい事をした。
女を拾ってきたのだ。
拾われた当初こそ小汚く近寄る事すら拒んだ存在だった。
だが、レイジュの部屋からその女が出てくる所を見た時は開いた口が閉じなかった。
なんて美しい…。
あれがレイジュが拾った小汚い女だとは思いもしない程に見違えていた。
つい、話をかけてしまう。
ヨンジ「お前…レイジュが拾ってきた女だよな？」
A『はい。Aと申します。レイジュ様付きのメイドとして働かせて頂く事となりました、宜しくお願い致します」
美しい仕草で一礼をする彼女に見惚れた。
なんだ…この…感じ。
Aを見ているとどこかむず痒い気がする。
ヨンジ「美しいな…」
A『え…？』
白い透き通るような肌に触れてみたいと…頬を手で包む。
レイジュ「ヨンジ。私のメイドに勝手に触らないでくれるかしら？」
A『レイジュ様…』
レイジュ「A、頼んだ用事を早く済ませてきて頂戴」
俺にまた一礼して場を去る。
彼女に触れた掌の感覚が…おかしい。
レイジュ「ヨンジ、あの子を虐める事は私が許さないわよ？」
ヨンジ「そんなんじゃねぇよ…よくわかんねぇんだ」
レイジュが首を傾げる。
この掌の暖かい感覚は…何なんだよ。
掌を握っては閉じ握っては閉じを繰り返しているとレイジュが不思議な物を見るような目でそれを見ていた。
レイジュ「ヨンジ、貴方もしかして…」
あ？なんだよ、もしかしてって。
レイジュ「Aに一目惚れでもしたのかしら？」
ヨンジ「Aに…もっと触りたい。これが一目惚れなのか？」
レイジュの目が大きく見開かれる。
レイジュ「そう…かもしれないわね」
曖昧な答えだな。だが、そうか…これが一目惚れか。
A『レイジュ様！ニジ様がお呼びになっております！』
丁度良い所で戻って来てくれた。
もっと触れたいと強く思い直した時には彼女を抱き締めていた。
A『っっ！？』
レイジュ「ちょっと！ヨンジ！」
ヨンジ「ニジが呼んでるってよ、レイジュ」
レイジュが渋い顔をしてニジの元へと向かった。
俺の腕の中にいる彼女は小さく震えている。
ヨンジ「俺、Aに一目惚れしたんだってよ」
そう伝えると真っ赤な顔を俺に向けた。
そんな顔すらも美しいと思う。
再度頬を手で包み、柔らかな唇に自分の唇を重ねる。
あぁ…もっと、もっと触れていたい。
これが一目惚れってやつなのか…？
ハハッ、中々面白いじゃねぇか。
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三月兎(プロフ) - アスカさん» 嬉しいコメント有難うございます(*´ω`*)！リクエスト頂けるだけで嬉しい限りですので、楽しんで読んで頂ければ幸いですっ♪ (2021年1月15日 19時) (
レス) id: ccf41c5869 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - いえいえ！とても楽しみにしてました！リクエストに答えて書いていただき、ありがとうございます！ (2021年1月14日 23時) (レス) id: cd30bf2e89 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - アスカさん» 大変お待たせ致しました(´；ω；｀)！こちらの短編がもういっぱいになってしまったので新しくPart3にてUPさせて頂きました！！長らくお待たせして申し訳ございませんm(_ _)m (2021年1月14日 18時) (レス) id: ccf41c5869 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - アスカさん» こちらこそ嬉しいコメント有難うございますっ(*´ω`*)！！ペドロですね、かしこまりました！出来る限り早くアップしたいと思いますのでもう暫くお待ち下さいませ！！ (2020年12月29日 14時) (レス) id: 44b29c4604 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 好きなキャラに限ってこういった作品が少ないので、今回読めてとても嬉しく思っています！これからも頑張ってください！それから、リクエストで、ペドロをお願いしてもよろしいでしょうか？ (2020年12月29日 0時) (レス) id: cd30bf2e89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三月兎 | 作成日時：2020年8月21日 15時
