カタクリ・オーブン・ダイフク【誕生日】 ページ43
今日は外部の人間を呼ばないシャーロット家だけのパーティーの日。
このパーティーの主役達はご兄弟達に囲まれて朗らかな時を過ごしているようだ。
幸福感に包まれる雰囲気に混じる事なくひっそりと会場の隅で飲みかけのグラスを揺らしているといつの間にか主役の一人であるカタクリさんが私の隣の壁にもたれ掛かっていた。
カタクリ「毎年こうして家族には祝われているが…今年はお前からも祝われたい」
私の方を向く事もなく真っ直ぐに前を見据えた無表情からは想像出来ないような言葉が飛び出した。
そんな彼の素直な言葉が可愛らしく思えてつい微笑んでしまう。
A『ふふ…カタクリさん、お誕生日おめでとうございます』
カタクリ「あぁ、有り難う」
私の微笑みにつられ、カタクリさんも微笑む。
オーブン「A！俺も祝ってくれ！！」
主役のもう一人、オーブンさんまでも私の元へとやって来ていた。
彼の明るい声はこちらの気分すらも明るくするから不思議だ。
A『オーブンさん、お誕生日おめでとうございます』
オーブン「おう！Aからのおめでとうは特別嬉しいな！！」
ダイフク「さり気なくアピールしてんじゃねぇよ」
主役の三人目であるダイフクさんまでもが私の元へと来てしまったものだから今日の主役全員を私が独り占めしているような形になってしまっているではないか。
そんな私の困惑を気にも留めず会話はどんどんと進んで行く。
オーブン「俺は本心を言ったまでだ！」
ダイフク「ちっ…おい、俺の事も祝えや」
そんな脅しのように祝いの言葉を要求しなくても…。
お二人のように素直になれない彼の性格にも慣れた。
A『ダイフクさん、お誕生日おめでとうございます』
ダイフク「ありがとよ…」
彼らに祝いの言葉を伝える事も出来、無事誕生日パーティーは終わりを迎えた。
ご家族達はそれぞれ自室へと帰ろうとしていて、そんな様子を未だ会場の隅で眺めていた時、ふと後ろから私の名を呼ぶ声がして振り向いた。
？？？「今夜、お前にだけ祝われる時間を俺にくれないか？」
彼の真剣な瞳に込められた想いを私はちゃんと受け止めたい…。
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※三つ子誕生日企画としまして、選択式で書かせて頂こうと思いました。誰と夜を過ごすかキャラ名タイトルにお進み下さい。
タイトル４４：カタクリ
タイトル４５：オーブン
タイトル４６；ダイフク
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三月兎(プロフ) - アスカさん» 嬉しいコメント有難うございます(*´ω`*)！リクエスト頂けるだけで嬉しい限りですので、楽しんで読んで頂ければ幸いですっ♪ (2021年1月15日 19時) (
レス) id: ccf41c5869 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - いえいえ！とても楽しみにしてました！リクエストに答えて書いていただき、ありがとうございます！ (2021年1月14日 23時) (レス) id: cd30bf2e89 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - アスカさん» 大変お待たせ致しました(´；ω；｀)！こちらの短編がもういっぱいになってしまったので新しくPart3にてUPさせて頂きました！！長らくお待たせして申し訳ございませんm(_ _)m (2021年1月14日 18時) (レス) id: ccf41c5869 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - アスカさん» こちらこそ嬉しいコメント有難うございますっ(*´ω`*)！！ペドロですね、かしこまりました！出来る限り早くアップしたいと思いますのでもう暫くお待ち下さいませ！！ (2020年12月29日 14時) (レス) id: 44b29c4604 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 好きなキャラに限ってこういった作品が少ないので、今回読めてとても嬉しく思っています！これからも頑張ってください！それから、リクエストで、ペドロをお願いしてもよろしいでしょうか？ (2020年12月29日 0時) (レス) id: cd30bf2e89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三月兎 | 作成日時：2020年8月21日 15時
