サッチ ページ17
私の恋人は女好き。
女の人を見かければすぐに声をかけに行く。
それを恋人って言えるのかって？
そりゃ…私だけを見ていて欲しいけどさ。
海賊なんてやってる野郎が一途って方が珍しいでしょ。
…でもまぁ、腹は立つよね。
そんな話をマルコに相談していたら「一芝居打ってやるよい」と意地悪な顔を見せた。
サッチ「次の島には綺麗なお姉ちゃんいるかねぇ？」
マルコ「俺は興味ないよい。Aと一緒に島を周る約束したんでな」
サッチ「は？何でお前が…」
マルコ「Aに似合う服を見繕ってやるんだよい」
サッチ「ちょ、ちょ、ちょ、待てい！！何でマルコがそんな事すんだよ！？」
マルコ「油断してるから奪われちまうんだ」
こそっと柱の陰からやり取りを覗く。
サッチ「なぁ、マルコ、ふざけんのやめろって」
マルコ「ふざけてんのはどっちだよい。お前の態度にAがどれだけ傷付いてんのかわかってねぇのか」
芝居とは思えないマルコの真面目な声。
サッチが苦虫を噛み潰したような顔をする。
サッチ「マルコ…頼むから…Aを俺から奪わないでくれよ」
マルコ「そんなに大切に思ってるくせに何で他の女に行くんだよい？」
サッチ「く、癖？ほら、Aと知り合う前から俺そんな感じだったじゃん？お姉さん見かけるとつい…」
この…くそリーゼント！！
癖って！癖とかいうふざけた理由で私は傷付きまくっていたのか！！
サッチ「だから癖で声かけてるだけで…俺が心から愛してるのはAだけなんだよ」
サッチの言葉にドキッとした。
心から愛してる…。
マルコ「だってよい、A」
ビクッ！
隠れてたのバレてたのか…。
柱の陰からそろりと出る。
サッチ「A！？まさか…全部聞いて…」
頷くと、サッチが両手で顔を隠してしゃがみ込んだ。
サッチ「恥ずかし過ぎる…っっ！！」
マルコは私の頭をポンポンと撫でてどこかへ行ってしまった。
ありがと、マルコ。
A『さっき言ってた事、本当？』
しゃがみ込んだサッチに合わせて私もしゃがむ。
サッチ「嘘！…な訳ねぇだろ」
A『ふふふ…サッチ大好き！！』
思いっきり抱きついた反動で尻餅をついたサッチが片手で自分を支え、もう片手は私の後頭部へ。
チュッと音を鳴らしてキスをする。
このキスはサッチの本音。
サッチの悪い癖、いつか私が完全に直してあげる！
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三月兎(プロフ) - アスカさん» 嬉しいコメント有難うございます(*´ω`*)！リクエスト頂けるだけで嬉しい限りですので、楽しんで読んで頂ければ幸いですっ♪ (2021年1月15日 19時) (
レス) id: ccf41c5869 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - いえいえ！とても楽しみにしてました！リクエストに答えて書いていただき、ありがとうございます！ (2021年1月14日 23時) (レス) id: cd30bf2e89 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - アスカさん» 大変お待たせ致しました(´；ω；｀)！こちらの短編がもういっぱいになってしまったので新しくPart3にてUPさせて頂きました！！長らくお待たせして申し訳ございませんm(_ _)m (2021年1月14日 18時) (レス) id: ccf41c5869 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - アスカさん» こちらこそ嬉しいコメント有難うございますっ(*´ω`*)！！ペドロですね、かしこまりました！出来る限り早くアップしたいと思いますのでもう暫くお待ち下さいませ！！ (2020年12月29日 14時) (レス) id: 44b29c4604 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 好きなキャラに限ってこういった作品が少ないので、今回読めてとても嬉しく思っています！これからも頑張ってください！それから、リクエストで、ペドロをお願いしてもよろしいでしょうか？ (2020年12月29日 0時) (レス) id: cd30bf2e89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三月兎 | 作成日時：2020年8月21日 15時
