モンドール ページ14
万国・ホールケーキ城の図書館。
大の本好きの私はここに入り浸ってばかりだ。
今は高い位置に保管された本を背伸びして取ろうとしている真っ最中。
A『んー…ギリギリ届かないー…』
指には当たるからちょいちょいと突いて本をこちらに落とそうという作戦に切り替える事にした。
のだが、これは間違いだったとすぐに気付いた。
突いた本が私の顔面に向かって落ちてきたからだ。
元々、運動神経なんてないに等しい私が避けられるはずもなく目を瞑って受け止める覚悟をする。
あれ？落ちてこない…。
恐る恐る目を開けると、厳つい手が本をキャッチしていた。
モンドール「おいおい、その可愛い顔に傷がついたらどうするつもりだ？」
モンドールさんはこの図書館の主であり、私の婚約者だ。
助けてくれた上に可愛いだなんて言われると照れるよ…。
モンドール「届かない所の本は俺が取ってやるって言っただろ？」
A『お仕事の邪魔したくなくて…』
モンドールさんはここを執務室としても使っているから呼びさえすればすぐに来てはくれるのだ。
でも、いつも書類と睨めっこしていて忙しそうだからくだらない事で呼ぶ事を躊躇ってしまう。
モンドール「お前さん、変な所で気を遣うよなぁ…ま、そこがまた可愛い所なんだけどよ」
モンドールさんが私に本を手渡す。
また可愛いって…。
モンドール「けど、もうすぐ夫婦になるんだからよ、じゃんじゃん頼ってくれた方が嬉しいもんだぜ？」
頭をポンポンと撫でて笑ってくれる。
初めて会った時はこの人が怖かった。
だって見た目ピエロだし！
でも明るくて、優しくて、頭も良くて、頼りになる。
今ではこの人の妻になれる事を誇りに思えるくらい彼を愛している。
モンドール「どうした？何か考え込んで…そんなに俺に頼るの嫌か？」
ぶんぶんと頭を横に振る。
A『いや…あの…私、モンドールさんの事、本当に大好きだなと…思って…』
私、唐突に何言ってるんだ！
今話してた話題そんなんじゃなかったよね！？
モンドール「正式に妻として迎えるまでは我慢しておこうと思ってたんだけどよ…反則だろ、それ」
モンドールさんに手を取られ、彼の能力で本の中へと入った。
何故、急に本の中へ…？
モンドール「ここなら誰にも見られる事もなくゆっくり出来るからな」
後ろから抱き締められて耳元で囁かれる。
モンドール「本の中は俺の自由自在…俺を煽った事、後悔したくなるくらい愛してやるよ」
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三月兎(プロフ) - アスカさん» 嬉しいコメント有難うございます(*´ω`*)！リクエスト頂けるだけで嬉しい限りですので、楽しんで読んで頂ければ幸いですっ♪ (2021年1月15日 19時) (
レス) id: ccf41c5869 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - いえいえ！とても楽しみにしてました！リクエストに答えて書いていただき、ありがとうございます！ (2021年1月14日 23時) (レス) id: cd30bf2e89 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - アスカさん» 大変お待たせ致しました(´；ω；｀)！こちらの短編がもういっぱいになってしまったので新しくPart3にてUPさせて頂きました！！長らくお待たせして申し訳ございませんm(_ _)m (2021年1月14日 18時) (レス) id: ccf41c5869 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - アスカさん» こちらこそ嬉しいコメント有難うございますっ(*´ω`*)！！ペドロですね、かしこまりました！出来る限り早くアップしたいと思いますのでもう暫くお待ち下さいませ！！ (2020年12月29日 14時) (レス) id: 44b29c4604 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 好きなキャラに限ってこういった作品が少ないので、今回読めてとても嬉しく思っています！これからも頑張ってください！それから、リクエストで、ペドロをお願いしてもよろしいでしょうか？ (2020年12月29日 0時) (レス) id: cd30bf2e89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三月兎 | 作成日時：2020年8月21日 15時
