マイナーからも愛されたい！Part2

センゴク2 ページ12

ガープ「あ、さては歳の差がーとか考えとるじゃろ？」

センゴク「当たり前だ！！彼女はまだ若いのだ！相応の相手がいて然るべきだろう！」

クザン「っつったって当の本人はセンゴクさんしか見えてないですよ？」

ダダダダダダ！ドガン！！
本日2度目のおでこと地面こんちには。

A『痛い…』

センゴク「何度言えば…」

センゴクさんが眉間に指をやる。
派手に転んだ私は半泣きになりながらも伝えるべき事を伝える。

A『センゴクさん！お仕事、早急に終わらせてきました！！これで私、軽蔑されませんか！？』

センゴク「っっ！！」

ガープ「愛されとるのぉ」

クザン「愛されてますねぇ」

センゴクさん、何も喋ってくれない。
軽蔑…されたままなのかな？

A『センゴクさん…』

センゴク「A…私とて男だぞ！！」

A『へ？知ってます』

センゴク「それに歳の差が…」

A『センゴクさん、そな辺の若い男共よりよっぽどカッコいいですよ？』

あ、センゴクさんの顔が赤くなってる。

センゴク「わ、私で良いのだろうか…」

A『センゴクさんが良いんです！』

ガープ・クザン「「ごくり…」」

センゴク「ええい！外野が邪魔だ！！貴様ら出て行け！！」

ガープさんとクザンさんの首根っこを掴んでポイポイッと外に放り投げる。
執務室には私のセンゴクさんの２人きり。

センゴク「私はもう年寄りだ…それでもAが好いてくれると言うのならば、これ程嬉しい事もない」

A『年寄りとか歳の差とかそんなんじゃなくて、私はセンゴクさんの人柄に惹かれているので…』

いざ真剣に向かい合って告白をすると、声が異常に小さくなる。
胸がギュッと締め付けられるし、鼓動も早い。
顔を伏せて、服を握り締めているとふいに抱き寄せられた。

センゴク「有難う」

センゴクさんの短い言葉に涙が滲む。
こっちこそお礼を言いたいのに、きっと口を開けば嗚咽しか出ないから…返事の代わりに私も抱き締め返す。

ガープ「かぁぁぁぁぁ！羨ましいのぉぉぉ！！！」

クザン「あぁぁぁぁぁ！羨ましいなぁぁぁ！！！」

センゴク「貴様ら…覗き見とは恥を知れ！！」

センゴクさんが私を抱き締めたまま怒鳴る。
ふふっ…私の愛しの人は色んな方から慕われています。


−センゴクからの説教後−

クザン「俺…結構本気で狙ってたのになぁ…」

ガープ「ほれ、煎餅やるから元気出せ！」

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