夢主さん、ようこそ万国へ (ページ23)

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餅との日々23 ページ23

カタクリさんと共に読み進めて行く。

こんなにもたくさん種類があるのか…。
それにどの果実も毒々しい色と見た目をしていてとても美味しそうには見えない。

『カタクリさん、これ美味しいんですか？』

「不味い」

ですよねー…。
パラパラとページをめくる。
そういえばモンドールさんも悪魔の実の能力者なんだろうな。

『モンドールさんも能力者なんですよね？私、何の実か当ててみても良いですか？』

「見ればわかる」

空飛ぶ本に乗っていたり、この図書館の書司さんだという事は…ずばり！

『ホンホンの実ですね！？』

「安直だな…モンドールはブクブクの実の能力者だ」

ブックなのね…。
モチモチの実で餅人間のカタクリさんに安直とか言われたくない！！

パラパラとまたページをめくる。
色んな能力があって見ていて飽きないなぁ…。

『カタクリさんのご家族は全員能力者なのですか？』

「いや、悪魔の実は希少な物。殆どの兄弟達は能力者ではない」

私が知っている人だと、カタクリさん、モンドールさん、ブリュレさん、ペロスお兄さん。

「悪魔の実に興味があるのか？」

『んー、というか能力に興味があります。色んな能力を見てみたいです！！』

「オーブンとダイフクも能力者だ」

それっぽいなーとは思っていました。
貫禄あったし、カタクリさんと三つ子ってだけでそれっぽいし。

『もしかして、プリンもですか？』

「…モンドール！お前の能力を少しAに見せてやってくれないか？」

え？え？はぐらかされた？？
プリンは？え？

「兄貴の頼みならお安い御用だ」

モンドールさんの能力って空飛ぶ本じゃないの？
謎だらけで軽く混乱してきたが一瞬目の前が暗くなり、光が戻ると自分の立っている場所は大草原だった。

『え…？ここどこ？』

「ここは俺が支配する本の世界だ！」

モンドールさん！！…本の世界！？

「本の世界は俺の好きなように操れるのさ。例えば…こんな具合にクジラは空を飛ぶし」

見上げると本当にクジラが空を飛んでいた。いや…泳いでいた？

『凄い…ってうわっ！？』

「お前ぇを浮かす事も出来るし、そのまま空飛ぶクジラに乗せてやる事も出来る」

わわわわわ！凄い！私空飛ぶクジラに乗ってる！！
本の世界…何て楽しいの！？

しばらくの間、本の世界で遊びまわっていた。