夢主さん、ようこそ万国へ (ページ2)

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餅との日々2 ページ2

『えーと…何から説明しましょうか』

「立ち話もなんだ、メリエンダと同時進行で進めて行こうか？ペロリン♪」

メリエンダって何だろう？
私1人だけ頭にクエスチョンマークが浮かんでいる。
ペロスお兄さんがパンパンと手を叩くと兵隊さん？達がやってきた。

「４人分のメリエンダの準備をここに今すぐ用意しろ」

兵隊さんにペロスお兄さんが指示を出すとあっという間に人数分の椅子、テーブル、そして美味しそうなお菓子と紅茶が用意された。
カタクリさんにコソッとメリエンダについて尋ねると、お菓子の時間だと簡易的過ぎる答えが返ってきた。

丸テーブルを囲んでカタクリさん、ペロスお兄さん、ダイフクさんが座る。
私はというと…カタクリさんの太ももの上である。
せっかくさっきの兵隊さんが私用の椅子を用意してくれたのに何故だ。

「くくくく、カタクリ。過保護にし過ぎると鬱陶しく思われてしまうぞ？ペロリン♪」

「それはない」

何で本人でもないのにそんな自信満々に返事出来るんですか！！
スッと顔の前に持ってこられたのは美味しそうなチョコレート。
カタクリさんが私にとテーブルから取ってくれたらしい。
ペロスお兄さんの言う通り、これは過保護ですね。

「そんなんどうでもいい。とっとと話を進めるぞ」

ダイフクさんは常識人っぽいけど少々短気な模様。
確か以前カタクリさんと三つ子だと聞いた人の1人ですよね？…うん。似てない！！

『えーと…突然現れた黒いモヤに飛び込んだらここにいました！以上です！！』

「おい！話、割愛し過ぎだろ！！」

ダイフクさん怖い！
割愛も何もわかりやすく説明しただけだし！！

「ダイフク、Aを怖がらせるような真似をするな」

カタクリさんが頭を撫でてくれた。
んー？何かこう…違和感があるなぁ。

「２人共よさないか。カタクリから聞いた話にも出たきたその黒いモヤという物が世界を繋ぐ何かなのだろう。だが、それの正体はわからず…と言った所かな？ペロリン♪」

ペロスお兄さんは頭の回転が早い人だ。
カタクリさんと私、２人して頭を縦に振る。

「まぁ…どちらにせよママへの報告を優先に。そしてママの判断に任せるしかあるまいよ」

ペロスお兄さんが優雅な仕草で紅茶を飲む。
その舌をしていて器用だなぁ…。
ん？ママ？ママって話に聞いていた…この国の女王様！？
冷や汗が流れる。