餅と同居32 ページ33
「んん…ふわぁぁぁ…」
大きな欠伸と共に目を覚ますと見慣れた自室の天井。
ボーッとした頭のまま、起き上がろうしたのだが片手に重みを感じたので寝転がったまま重みを感じた手の方へゴロンと横を向く。
……カタクリさん？
何でここで寝てるんです？しかも私の手を握って。
混乱で大声を上げかけたものの、カタクリさんの寝顔を見たのはこれが初めてだったのでその顔に魅入ってしまった。
まつ毛長いなー…寝顔すらもイケメンですねぇ。
カタクリさんを起こさないようにゆっくりと身体だけを起こす。
…ベッド横の床に座ったまま頭と握っている方の手だけベッドに乗せて寝てる。
上半身裸のままじゃないですか。寒いのに…風邪ひきますよ…全く。
昨日の出来事を思い出し、今の状況を考えると…また目頭が熱くなってくる。
ここでまた泣いたらカタクリさんを起こしてしまう。
グッと堪えてカタクリさんの頭を撫でてみた。
いつも私より目線が高くて、撫でてもらってばかりで、私がカタクリさんの頭を撫でる事が出来るなんて貴重な時間だ。
ちょっと硬めの髪質で綺麗な髪色。
頭を撫でていると握られた手に少し力が加わった。
カタクリさんの手はとても大きくてゴツゴツしていて…暖かい。
貴重な時間を穏やかに過ごしていると…
「…くしゅん！！」
あ、クシャミ。やっぱり寒いんじゃないですか！！
「ん…A、起きていたのか？」
『はい、少し前に。…おはようございます、カタクリさん』
「おはよう」
挨拶と共に離された手。
長く握られていたからなのか温もりはまだしっかりと残っている。
「流石に寒い」
『ふふっそりゃそうですよ！！早く服着て下さいっ』
私の部屋からカタクリさんが出て行き、リビングで服を着ているらしい。
私もすぐに部屋から出る。
「A」
名前を呼ばれたのでカタクリさんの方を向くとじーっと顔を見られる。な、何？そんなに見つめられると恥ずかしいんですが！
「やはり腫れているな」
あ、目か。確かに無茶苦茶瞼が重い。
氷をタオルに包んだ簡易氷枕をカタクリさんが持ってきてくれたのでソファに座ってしばらく目に当てておく。
「朝食、食べれそうか？」
『はい。お腹は空いています！』
ビシィっと答えると微かな笑い声の後に調理を始める音が聞こえてきた。
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三月兎(プロフ) - 天然水さん» こちらこそお読み頂けただけでなく嬉しいコメントまで頂き有難うございます！！本当に励みとなるばかりです(*´ω`*)！ (2021年2月10日 7時) (
レス) id: 5bf5ba8679 (このIDを非表示/違反報告)
天然水(プロフ) - ものすごく感動して涙が止まりませんでした、、泣素敵なお話を書いてくださり本当に有難う御座います！ (2021年2月10日 0時) (レス) id: 5091cdfe04 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - 月ノ猫様 コメント有難うございます！！コメントを頂けて嬉しい限りでございます(*´ω`*)！すぐ様訂正もさせて頂きました！ご指摘下さり有難う御座います！！ (2020年8月4日 21時) (レス) id: 97f08caf1f (このIDを非表示/違反報告)
月ノ猫(プロフ) - ほのぼのしてて読む度に和まさせて頂いています！ はじめてコメントを送っていきなりですみません……………同居20の最後の方での………カタクリのセリフの｢｣が、『』になっています。 (2020年8月4日 18時) (レス) id: 237c738632 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - 雪見もち様 コメント有難うございます！！恐れ多い限りの嬉しいコメを頂けて励みとなります(´；ω；｀)！これからも精進して参りますのでどうぞよろしくお願い致します！！ (2020年8月3日 16時) (レス) id: 97f08caf1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三月兎 | 作成日時：2020年7月27日 2時
