餅と同居22 ページ23
ベッドに入り、落ち着け落ち着けと呼吸を整えていると次第に眠気が来た。
カタクリさんはちゃんと眠れているかな？不安な夜を過ごしてないかな？
あの人が弱音を吐く事が出来るとしたら今は私にだけなんだ。私がしっかりしないと…zzz
ピピピピピピ…
んー…アラームがうるさぁい。
ふぁぁぁと大きな欠伸を１つして自室の扉を開ける。
また…もう既に朝ご飯が食卓に並ぼうとしていた。
「今日は無事、起きれたようだな。朝食の用意をしておく間にシャワーを浴びてこい」
『…お母さんみたい(ボソッ)』
今までは朝食なんて中々作っている余裕もなくてパン1つとか、食べない日も多々あった。
でも今日からは健康的な朝食にありつけるようでちょっと嬉しい。
シャワーを浴び終え、髪も乾かして目の前の美味しそうなご飯についお腹が鳴る。
「勝手に冷蔵庫の物を使ってしまっているが大丈夫か？」
『もぐもぐ…ふぁい。全然…もぐ、大丈夫です』
「フッ…口の中を空にしてから話せ」
『あ、すみません。美味しくてつい…』
あっという間に食べ終えてしまい学校に行く準備をして、カタクリさんに昨日分けておいたお財布を渡す。
『これ、カタクリさん用のお財布です。足りなくなってきたらまた私に教えて下さいね』
「…情けない事だ」
『そう悲観しないで下さい！状況が状況なので仕方ありませんよ！それでは私は学校へ行ってきますので何かありましたら連絡下さいね』
玄関へ向かうとやはり後をついてくるカタクリさん。
「気をつけて行くのだぞ」
『はい！行ってきます！！』
誰かに見送られるのってこんなにも嬉しい気持ちになるもんなんだなぁ。
いつもよりもやや足取り軽く学校へと向かう。
学校に着くとすぐに親友の楓が話をかけてきた。
「A！あのお父さんの知り合い？の人！！顔はマフラーで隠れてたけど絶対イケメンでしょ！？身長すっごい高かったし！チラッと見えた筋肉ヤバかったし！」
『あの短時間でよくそこまで見られたね…』
「彼女とかいるのかな！？いないんだったら紹介してよぉ！！」
『んー…やめといた方がいいよ。絶対実らない恋になっちゃうから』
楓に言ったはずの言葉。なのに、何故か自分の胸にも響く。
「ははーん…あんたも恋しちゃってる訳ねぇ？わかるわー！あんな人が側にいたら当然よねぇ」
『は！？ち、違うよ！カタクリさんに恋してるとか…違う…』
ダメ。抑えて。気付かないで！
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三月兎(プロフ) - 天然水さん» こちらこそお読み頂けただけでなく嬉しいコメントまで頂き有難うございます！！本当に励みとなるばかりです(*´ω`*)！ (2021年2月10日 7時) (
レス) id: 5bf5ba8679 (このIDを非表示/違反報告)
天然水(プロフ) - ものすごく感動して涙が止まりませんでした、、泣素敵なお話を書いてくださり本当に有難う御座います！ (2021年2月10日 0時) (レス) id: 5091cdfe04 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - 月ノ猫様 コメント有難うございます！！コメントを頂けて嬉しい限りでございます(*´ω`*)！すぐ様訂正もさせて頂きました！ご指摘下さり有難う御座います！！ (2020年8月4日 21時) (レス) id: 97f08caf1f (このIDを非表示/違反報告)
月ノ猫(プロフ) - ほのぼのしてて読む度に和まさせて頂いています！ はじめてコメントを送っていきなりですみません……………同居20の最後の方での………カタクリのセリフの｢｣が、『』になっています。 (2020年8月4日 18時) (レス) id: 237c738632 (このIDを非表示/違反報告)
三月兎(プロフ) - 雪見もち様 コメント有難うございます！！恐れ多い限りの嬉しいコメを頂けて励みとなります(´；ω；｀)！これからも精進して参りますのでどうぞよろしくお願い致します！！ (2020年8月3日 16時) (レス) id: 97f08caf1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三月兎 | 作成日時：2020年7月27日 2時
