３月某日、歌い手始めました【浦島坂田船】 (ページ6)

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『浦島坂田船って…いうことなのね。うらたん、どうして教えてくれなかったの…;;』

う「まさかAがお隣さんだとはww」

坂「Aちゃんっていうんだね！どうしてセンラ君のお家にいるの？」

志「可愛いなぁ。声優さんのお仕事ってどんな感じ？」

セ「うらたんの仕事仲間やったんやね。」

それぞれ口にする言葉は違い、
でもそれは全て私に向けられている。

でも、浦島坂田船より…っていうのも悪いけど、それよりも……

『あっ、あの……さの。さんですよね？』

さ「ふぁっ、あ、はい。事実上そうですね。」

深く帽子を被った私よりも身長が低めの…でも声は響くような、低音っぽい声のさの。さんに私は興奮……していた。

『やっぱり…いつも聴いてます!』

さ「ありがとう…!A…ちゃん？」

首をコテッとかしげながら苦笑を浮かべるさの。さん。

自分が歌い手名をかの。にしたのも、この人の影響あってだ。

う「あぁ、そういやお前、さの。好きだったっけ？だから歌い手名もかの。なんだろ。」

うらたんが思い出したように言った。

「「「「……歌い手？」」」」

『そうそう!アンチ来そうだけど、まぁ、うらたんみたく売れないだろうから、せめてさの。さんっぽくしたいなぁ、と思ってさー。』

セ「え、Aさんって、歌い手さんなん？」
志「かの。っと……。あ、今日出したばっかやん。新人さんやん！」
坂「へー！さの。愛だね～！」

坂田さんの言う通り、愛……なのかもしれない。

『あの…ごめんなさい。パクリですよね…？』

本人にいきなり会っちゃったんだから、改名覚悟で謝った。

さ「いや、嬉しい。本当に嬉しい。名前はそのままにしてて。いつか私と、その、本当に頗る人気が戻ったらグループ組もうよ。
実は、かの。ちゃんの曲、さっき来るとき聴いたんだ。なんか、上からっぽいけど、すごく良い声だよね。惚れたもん！」

さの。さんに誉められた……

『あっ、ありがとうございますっ！』

あぁ、もう死んでもいいや(嘘)

嬉しすぎる、憧れの人に会えて、しかも誉めてもらえて……！

う「なんなら、今から生放送するけど、やるか？」