声を聞き届けよ〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉 (ページ8)

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俺と狗巻先輩で行った任務の途中だった。

4級が数体、2級が1体いるから狗巻先輩と共に俺が派遣された任務だった。遊園地跡地で確かに呪霊を確認した。

狗巻先輩と目を合わせて奴らに攻撃を仕掛けた。

狗巻先輩が動きを封じたところに俺が殴って4級は問題なく流れるように祓っていた。そこに突然稲妻が落ちてきたのだ。

「つ、ツナツナッ！」

「あれって…Aさんに連絡しないと」

煙がはけて見えたのはきらりと光る刀身。武士のような格好をしたえーと、時間遡行軍？というやつら。
Aさんが主に戦っている敵だ。

でもやはり俺達じゃなく2級に向かって攻撃を開始した。そこだけはいつも不思議だ。でも奴らが2級を倒せたら次は俺達だ。

Aさんの連絡先は知らないのでとりあえず五条先生に電話。まぬけな声ででる相手にちょっと声を荒げてしまったけれど、Aさんに通信してくれるそうだ。

「明太子！」

「そうっすね！先にやりましょう」

拳を突き合わせ遡行軍に群がる4級をぶん殴る。
気が散っている奴等には簡単に俺の攻撃が通るようだ。

・

『なんだってこんな時にっ！！頼んだよ浦島！』

「まっかせとけぇ！」

祈る様に私は彼等を送り出した。私が出せる部隊はこれで全部。それぞれが全力でぶつかり合っているから霊力も少ない。

私達がこんのすけを通して現地に行くのも片道分くらいしかなさそうだ。

「大将！第三部隊帰還するぜ！俺薬研に言ってくる」

タブレット片手に走ってきた厚に頷き返す。第三部隊は手入れが必要だと表示されていた。
まぁ今回は全部隊何かしら手入れしないといけなくなるだろう。

転送装置が光り出したのを確認してから私はすぐ霊力を練り混んだ。

『野戦治療の陣！』

これは私が唯一使える回復用の陣。応急処置にしかならないけど止血や小さい傷なら陣の中にいるだけで治る。

最初に見えたのは隊長の太郎太刀。脇腹を押さえていたけど思ったより酷くはなさそう。

『伽羅ちゃんっ！今すぐ手入れ部屋に！！』

太鼓金貞宗の肩に寄りかかるようにして覚束無い足取りで出てきた大倶利伽羅の姿は今までの彼では見たことない程の怪我だった。

駆け付けた薬研にその場を任せ貞ちゃんと一緒に手入れ部屋へと伽羅ちゃんを運ぶ。

厚が用意してくれているだろう部屋へといつもより速く足が動いた気がした。