声を聞き届けよ〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉 (ページ6)

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『はぁ、憂鬱だなぁ…』

「その前に主高専に行かないとなんだよね？」

私がここまでやる気が出ないのは理由がある。

先日受けた昇級試験の申請を出しに直接時の政府へ向かわなければならないから。
今日は近侍に清光をつけてまずは五条さんの様子を見に行く。

その後こんのすけを連れて一旦反町さんの所に挨拶行ってから彼と一緒に本部の方へと向かう予定だ。

とりあえず、本部だるい。

堅苦しい挨拶をしなければならないし定期連絡がどうのとか、決算のどこどこがアーだとか、クソどうでもいいことを聞かされるのだ。

髪の毛を櫛で梳かしている清光の横で私は机にぐったりと溶けていた。
しばらくすれば安定が顔を出してきてこんのすけがゲートで待ちぼうけしてると教えてくれた。

いや、通信してこいよじゃあ。

ぴょこんと肩に乗ってきた狐とともに高専へと扉を開いた。

『もう任務なんですか。ざまぁですね』

「Aもそんなこと言うんだね」

硝子さんの元を訪ねれば五条さんは既に任務に行っているとか。多忙ですねぇ。
忙しそうにキーボードを叩く彼女に別れを告げ私達は再び足を進めた。

高専の日差しは少し痛いくらいに熱くなりつつある。

高専に立ち寄った意味はあったのだろうか。隣で首を傾げる清光の手首を引っ張って寮まで歩く。
他人の家で醜態を晒していた目隠し教師の心配をするのはもう止めることに決めた。

・

あぁ、やはり面倒だというか気が乗らない。
怒られるわけでも何でもないのだが、反町さんのところに行くのも足が重い。

といいつつも足は扉へと真っ直ぐ進む。
これは私の意思ではなく責任感からきてるだけで私は全然行きたくない()

「はいはい、行くよほら」

「俺が居るんだし、なんか言えば三日月達も飛んでくるでしょ。しゃんとしてな？」

『ぎ、ぎよみつぅ…。辛い』

私に味方はいないようだった。

今度は逆に清光に引きづられるようにして扉を開き、反町さんのテンションに押されながら昇級についての話を聞きに行った。

内容は、本人承諾及び試験日程について。

試験というかそれなりの任務をこなし成果を挙げることだそうだ。

つまり、まぁまぁの時間がかかるってこと。

私指定の観測時代あるんですけど。忙しいんですけど。。

口から魂が出そうになった日だった。