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「加州さん…会話できない、よな」
俺が握り締めているのは赤いマフラーを巻いているあの人のもの。時折気怠そうに喋っていた姿が脳裏に浮かぶ。
「狗巻先輩みたいに肯定と否定だけでも分かると良いんだけど」
"おかか"と"しゃけ"か…。未だに会話かどうかすら怪しい所ではある。
いや、それは失礼か？
「加州さんAさんは今安全な所にいる？」
伏黒の言う通り意思疎通を図る為に分かりやすい質問をしてみる。
すると、俺の掌の中でカタッカタッ、と2回動きがあった。
「いいえってことね」
「加州さんは…ん〜、Aさんのこと好き？」
─────────ｶﾀｯ
「何聞いてんのよ。変態か」
「え、いや。なんて聞いたら"はい"の答えになるかなと思って…」
自分で聞いておいて何故か恥ずかしくなってきた。
うわぁ、どうしよ…顔赤くなってたりしないよな！？
伏黒お得意の無の表情が何気に刺さる。
「ごめん僕別行動になっちゃったから皆で捜索頑張って！」
「え！先生まじっ！？」
携帯から顔を離した先生は何処か上機嫌に手を振って俺達の前から姿を消した。これ、俺達だけでやるの！？
「てか手掛かりほぼゼロよ？どうすんの」
「最後居た場所でも分かれば…」
苛立ちを隠さない釘��の言葉に俺も考えあぐねていると伏黒の言葉に手元にあった刀がゆらりと揺らめいた。
周りに刀が置かれているこの奇妙な空間に、俺が持っていた加州清光が淡い光を移して霧のように薄っすらと…でも姿を確認できる程度で現界していた。
「加州さん！！無事なんだっ！！」
「時間ないんだけど…主は池袋で奴等に捕まった、そこからはわかっ、、な…っ、！」
「加州さんっ！？！！」
目の前で形をとれなくなる加州さん。苦しそうな声とともに霧散した彼が残したのは”池袋”という単語。
俺の掌で震えることしかできない彼の代わりに取り敢えず池袋に足を運ぶことにする。
「でもブクロって埼玉県民しかいないでしょ」
「釘崎の偏見すげぇな」
「玉犬…匂いを探せ」
無事に池袋駅に降り立った俺達だが、釘崎の一言に肩の力が抜けていく。
Aさんが危険な目にあっているかもしれないのに、冷静にいられるのはやっぱ同期が居てくれるからかもな。
伏黒が呼び出した玉犬を頼りにAさんの足跡を追いかける。
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます！今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (
レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います！更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます！御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います！とっても嬉しいです！！有難う御座います！(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さんふね | 作成日時：2021年1月24日 21時
