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「ごめ、ん…、、なさいっ!!」
崩れ落ちて謝罪の言葉を零すように紡いでいく。
時折しゃくり上げながら肩を震わせる様子は普段の彼からは想像できないだろう。
彼の懺悔タイムと共に、容姿と服装も刀帳と一寸違わないものに変わっているようだった。
『うん…ようこそ。』
「主っ?、!?」
髭切の肩でぐったりと力を抜いた審神者。驚いた髭切が声をかけるも意識を失っている。
白山の祟りがまだ完全に消えていないらしい。
「こりゃまずいね」
「硝子のとこ行こうか」
容赦無く俵担ぎをする髭切は、大人しく先を歩く五条の後を追いかけた。少し遅れて薬研藤四郎も慌てて清水も抱えて駆け寄る。
・
「専門外だぞこれ…」
「やっぱり?」
煙草をふかす家入はため息をこぼした。呪力があるなら反転術式も活用出来ただろうが、今回は神による祟り。
さすがにそこに干渉することは出来ないらしい。
「痛み止めとか、点滴ならできるけど」
「現代の方が医術が進んでるはずだ。ただ、祟りのことは俺っちに任せてくれ」
刀剣たちにもあの痣が見えるが、審神者程ではない。
白衣を着た少し小柄な彼に家入は頷いてみせた。
「さっ、旦那方は退散だ。大将は病人だからな」
パンッパンッと2回手を叩くと五条や髭切の背中を押して退室を促す。
髭切を引き取りに来た膝丸が審神者の枕元にこんのすけを置いて寂しそうに部屋を後にした。
・
「祟りだなんて…大丈夫なのか?」
「凄いもの見ちゃったねぇ〜」
「おかか…」
隣に真希と棘を引き連れて廊下を歩く。
"祟り"かぁ。初めて見たな。
かなり辛そうだったし…やっぱり神様って相当すごいんだなぁ。
正直、もう少し看病してあげたかったけど薬研君に追い出されちゃったから…。
この最強でも手が出せない分野だもんね。
呪いとは違うものだとしても、かなり人体に影響があった。ある意味死んでもおかしく無かったはずだ。
審神者って…思っていたより死ぬ可能性高くない?
オドオドしてるから全然そんな風には見えなかったけど、今回もそうだけど合宿の時とかかなり危なかったよね。
A……どうして審神者になったんだろう。、
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さんふね(プロフ) - プスメラウィッチさん» プスメラウィッチさんコメント有難うございます!今の所オチは決めてません。。オチを作る予定が無かったもので…五条さんコールが強ければそのようなお話になるかと思います(´▽`)これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年7月13日 20時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - 皐月さん» 皐月さんコメント有難う御座います!更新速度が落ちているこの作品ですがそのように言って頂けて有り難いです。これからもどうぞ宜しくお願いします (2021年4月23日 16時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 - 私の中で「どなたか書いてくださらないかなぁ」と、ムラムラ(笑)してた呪術廻戦と刀剣乱舞のクロスオーバー。神作品を書いてくださり、本当にありがとうございます!御無理はなさらず、更新頑張って頂けたらこれ幸いです^ - ^ (2021年4月14日 22時) (レス) id: d0dd666c8e (このIDを非表示/違反報告)
さんふね(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» コメント有難う御座います!とっても嬉しいです!!有難う御座います!(大声)今後とも宜しくです (2021年1月27日 23時) (レス) id: d691bf6e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんふね | 作成日時:2021年1月24日 21時