花蘇芳を飲み込んで 〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉

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『お菓子パーティ‥？、』



「そ！Aさんお菓子一緒に作らない？？」




突然野薔薇に誘われてきたのは調理室。なんでも、今日五条さん主催の一年生組お菓子パーティがあるらしい。


なんじゃそりゃ。




「クッキーとカップケーキ作るんだぜ！」



悠二楽しそ。既にエプロンも装備して準備万端というところだろうか。

それに比べて恵くんはすっごい嫌そう…。いつもより髪のハネも勢いがない。(嘘)





「よしよし。じゃあやりましょ！Aさん」






何故か流れるように野薔薇にエプロンを付けられ調理台へと誘われる。あは、あはは。くっきー、ね。





『降(くだ)れ！歌仙兼定！！』




「ちょ！急にっ！？」




驚く悠二を他所に、私は右手を突き出した。
お菓子なぞこの私が作れるわけなかろうが。




「主…呼ぶのばいいが、"たいみんぐ"というものがあるだろう」




筆を手にしている歌仙さんがこちらをキッ、と睨んでくる。そんな鬼姑みたいな顔しないで…。




「助っ人ね！流石Aさん！」




「おら！虎杖と伏黒手伝えっ！！」




「だから情緒が…怖ぇよ。」




人が変わったように怒鳴り散らかす野薔薇に冷や汗を垂らす悠二。女の子なのよ。




そして私の目の前には材料と思われるものが調理台に並んでいる。何をどうしたらいいのかさっぱり分からんなので、取り敢えず歌仙さんの顔を見た。




「はぁ。…くっきーだろう？何度か作った事がある」




『よしっ。人選okね。じゃあ歌仙さん、ご指示を！』




・




「ちょっと虎杖ぃ！お菓子は分量命何だから1gのズレも許されないわよ！！」





「わ、わかった…。」





「伏黒ぉ！オーブンばっか見てないでこっち手伝え！！」




暫く時間が経つとなんとなく阿鼻叫喚の図が出来上がった。、
私はというと、歌仙さんの言う通りに材料を混ぜてるだけ。彼は型抜きをしたり、綺麗に並べたり…オーブンの機嫌をみている。


できるわね、奥さん。




「お。やってんねぇ〜」



そこへ爆弾投下。


「いい匂いー。流石僕の生徒達だ」



そう言って片っ端から食い散らかす五条悟。野薔薇は怒りに震えているのがこの距離でもわかる。


「食べんの早いのよ！！クソ目隠し教師が！！！」




「もう俺等も食べようぜ！」



悠二のこの一言で調理室で菓子パが始まった。
これはこれでアリなのか、と最近の子達の若さに感服した。


恵くんのカップケーキだけトゲトゲしてたのはなんでなんだろう…

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