41 ページ12
．
『先輩！次こっち！』
｢はいはい｣
繋がれた手を引き、あちこちと移動してははしゃぎ倒す私。先輩も気だるそうな返事はしているけど、笑顔なので楽しんではくれているらしい。
ちなみに私、水族館ではくらげが好き。
どこの水族館でもやってるのかは分からないけど
ライトアップされたくらげは色んな色に変身する。
それがたまらなく綺麗で、幻想的で。
ずっと眺めていられるくらいには好きなのだ。
｢あ、もう少しでイルカショーらしいけど｣
『えっ、行きたいです！』
｢ｸｸｯ、んじゃ行くかァ｣
ぼーっとくらげを眺めていると、パンフレットとスマホの時間を照らし合わせて先輩はそう言った。
これは前からだけど、先輩の笑い方が好き。
喉をクツクツ言わせながら目尻にくしゃっと皺を寄せる笑い方がたまらない。
イルカショーが行われるという広場に行くと、
既に人が結構いて後ろの方の席は満席だった。
前の席は水が飛んでくるため皆避けるのだろう。
『前しか空いてないですね？』
｢だなァ｣
なんて言いつつ、いっその事なら最前列に行こう！となり真ん中の最前列に座る。
スマホの画面を見れば、イルカショーまで後20分といったところ。
この時間、どう過ごそうか…。
世間話は行きの電車でしてしまったし、
これといって話題も思い浮かばない。
だから私はきっとつまらない女なんだろうな、と思うけどそれでも気の利く話題は浮かばない。
1人で悩んでいると、先に口を開いたのは先輩だった。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 368人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏海(プロフ) - 環さん» たまちゃんありがとうーっ！キュンキュンして貰えて良かった！ぜひ最終章もお付き合いよろしくね♡ (2021年10月21日 13時) (
レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - ひよさん» ひよさん！コメントありがとうございます♡ずっと放置していたなと思って頑張りました！笑 ぜひ最終章で3人と結ばれてください🥺投票もしてくれてて嬉しい！ありがとう♡ (2021年10月21日 13時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - かなみちゃん2章おつかれさまとおめでとう！！ずっと待ってました更新ありがとーーーっ！！！めちゃくちゃきゅんきゅんだったよ…！！最終章で3人と結ばれてきます。おつかれさまありがとう！！最終章読んできます🥺 (2021年10月20日 18時) (レス) @page33 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 奏海ちゃん第2章お疲れ様でした…!! ここ数日の怒涛更新にハァハァしていた次第です。しかも3人それぞれとの最終章ですと…? 選べない読者へのご褒美ですかありがとうございます!! 待ってる!! （投票済って出るのマジ腹立たしい） (2021年10月20日 7時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - 環さん» たまちゃんただいまーっ！待っててくれてありがとうッ！！！私もたまちゃんラヴだよ…っ！！！！！ (2021年6月1日 22時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：奏海
| 作成日時：2021年4月23日 12時
