第十三話 無視できぬ存在 2 ページ27
三人の冒険者が森を歩いていた。黄色みがかかった長髪の男と金髪がきれいな杖を持った少女、
体格ががっちりしている短髪の男。三人はそれぞれカバル、○○○、ギドという名の冒険者だった。
彼等はジュラの大森林を探索し、魔物の討伐や採取の依頼をこなしていた。
三人は、所属しているギルドマスターに伝言を伝えてから何とかリムルの街へ訪れていた。
また、今回もいつものように森で討伐してから帰還する。と。
ギルドマスターに告げリムルの街へと遊びに行く途中だったのだ。
「ったく。相変わらず長い道だな。ちくしょう。」
「そんなこと言わないでくださいよ〜、じゃあ貴方だけ来なければいいじゃないですか！」
「まぁまぁ、姉さん。長いのは変わらないですし。」
とブツブツ言いながら歩いていた。リムルたちの街に行くことが楽しみだった三人は、
そんなことを言いながら足を止めることはなかった。
○○○は、足を前に進めながら二人に話を振る。
「なんか風の噂で聞いたんですけど、リムルさんの街に神族の末裔が来てるらしいんですよ！
神族ってお伽話だけだと思ってたけど本当にいるんですかね〜！」
すると、カバルは目を大きく見開き○○○の方を掴みワサワサと揺さぶる。
「本当か!? 神族とは美しい種族と聞いたが本当にリムルの旦那の処にいるのか！」
その必死さはAの美しさを早くこの目で確かめたいという意志が伝わった。
呆れた○○○はやれやれ…。と首を振り口を開けた。
「本当にいるかどうかなんて言ってみないとわからないですよ。それにただ噂ですし。
そんな必死になるなんてリーダーとしてはずかしいですよ！」
この発言でカバルはハッとして、顔を赤くする。そしてそれを隠すように、
「ちっ違うぞ！！！」と言いズンズンと前に進んでいく。
「あっしは旦那を庇うつもりはありませんが、もう拝見できないと思っていた神族に
会えるのはすごく嬉しいと思いやすね。」
ギドは楽しみと期待で埋め尽くされたような顔で二人に話した。
Aはまだ理解ってなかったが、神族というものは皆にとてつもなく愛されていた。
それは神族が種族関係なく平等に愛を与えていたからだった。
「そうとなれば俺についてこいよ、お前ら！！」
「ちょっと、何リーダーぶってんの!? さっきまで鼻の下伸ばしてたくせに〜！」
「まぁまぁ、姉さん…。」
三人は少し大きめの声で話をしながら森を歩いた。
しばらく進むと思わぬ者達と遭遇する三人であった。
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (
レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか？ (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します！ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです！あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山北 | 作成日時：2019年3月20日 0時
