～SMILE AGAIN ～明日の記憶『Masaki Aiba』5 (ページ3)

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夢・・・？ページ3

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”ママー！！ﾊﾟﾊﾟが呼んでるよ！！早く行こうよ”

ママ・・・？ﾊﾟﾊﾟ・・・？この子は誰・・・？

『うん、行こう！！』

子供の手を繋いでるこの感触・・・私の手・・・？

視線を手の先に移すと、小さな子供と繋がってる。

”ママ、ﾊﾟﾊﾟが手を振ってるよ！！”

子供の視線の先に居るのは、赤ん坊を抱っこしてる雅紀くんの姿。

なんで？どういうこと？

あ、そっかこれ夢だ。

うんそうだきっと、夢なんだ。

この子たちは、私の願望の表れって事なのかな？

でも雅紀くんの顔ははっきりわかるのに、この子たちは男の子なのか、女の子なのかもわからないくらいにぼんやりしてる。

なのに、繋いだ手の感触はとってもしっかりしてる。

『A』

雅紀くんが呼んでる。

はいって返事をしてるのに、何度も何度も『A』って呼ぶの。

なんで？

返事してるでしょ？

聞こえないの？

『A！！起きて！！朝だよ！！』

・・・え、朝・・・？

はっ！！！

『やーっと起きた？おはよう』

着替えも済ませ、髪の毛もセットした雅紀くんがベッドに腰掛けている。

「・・・おはよう」

雅紀「昨日は、ごめんね？もう帰るよって言ったのに帰れなくって」

「・・・雅紀くん。」

雅紀「・・・なに・・・？」

「お誕生日、おめでとう。」

雅紀「A・・・。ありがとう」

ああ、この柔らかい笑顔・・・。

少しだけ、困ったようにも見える嬉しいのに、喜んで良いのかわかんなくなってる時の笑顔。

私はベッドから起きるとそのまま雅紀くんの隣に座ると、雅紀くんに抱きついた。

雅紀「・・・A？」

「これからも、よろしくね？ヤキモチばっかり妬いて拗ねて泣いてばっかりいるような私だけど・・・。これからも、ずっと好きでいてくれる？」

背中に回された雅紀くんの手はあったかくって、力強くて・・・

俺の方こそ、ずっと好きでいて？
俺は、この先何があろうとA以外は好きになんかならないから
ずっとAだけだよ

そう言うと、更に力をこめて私を抱きしめてくれた。