優しいもんね？ ページ1
「ねー！！！どう思う！！！ これってアリなの？」
『んんんんんー・・・ね？こんな日にねぇ？何もねぇ？』
「ね！！！そう思うでしょ？もちろん、付き合いも大事よ、仕事の内だって思うよ？けどさー！！誘う方も誘う方だけど、断れないのもどうなのよ？」
『優しいもんね？相葉くんって』
「そうなんだけどーーーーー！！ その優しさが仇になってる感じだよ・・・。」
『ね、Aちゃん？ 今、なに飲んでるの？』
「今ー？ んーとね、ビール！ これだってさ、いつだって私がきらさないようにいつも在庫気にして、買ってさ、冷蔵庫で冷やしておくんだよ？
それをさ、当たり前のようにお風呂上りに1本開けて飲んでるのよ！！
それこそさ、最初の頃は”買っといてくれたんだ？ありがとう！！”なんて言ってくれてたのに、最近はちょっと忘れてたら”あれぇ。ビールないじゃん・・・”ってはっきりこそ言わないけど、なんかブツブツ言ってるしさー？」
『・・・そう、そうなんだ・・・。うん、それはね？うん・・・』
「・・・なんなのよ・・・なんだって言うのよ・・・」
気がついたら、ビールの中身は空になっていて。
時計は軽く30分も話していたことを告げている。
「あ、明子ごめん！！なんかこんなくだらない電話につき合わせちゃって・・・！！」
『んんー？Aちゃんは？気持ち、少しは落ち着いた？』
「うん・・・。言いたい事言えたら、スッキリした・・・。ごめんね？なんかビールなんか飲んじゃったから、ちょっと酔ってたみたい」
『まぁーちょっとって、感じじゃーなかったけどねー？』
「・・・ごめん。 ね、明子こそ今って・・・一緒、だった？」
『ダーリンと？もっちろん！！今日頑張って仕事終わらせて、デートしてたよ！！』
「ああああだよねー？？？ほんっとごめん！！！人の事、文句言えた立場じゃなかったよね？」
『ふふ、そんなに気にしないの！！ あ、こっちからね、Aちゃんの状況は相葉くんに報告いってるからね？』
「えーーーー！！！そうなの？」
『ダーリンが、”相葉のせいにしてやるー”って(笑)
そんな、大丈夫だよここのみんなの関係知ってるでしょ？
そんな悪口が本当の本気で言ってるんじゃなくって、Aちゃんが寂しがってるってことを、ちゃんと判ってやれ！！って意味だって。それ位、判るでしょ？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さな | 作成日時：2014年7月28日 17時
