書道ガール【乙骨寄り】※あまり夢主に対して里香ちゃん里香ちゃん言ってないので書き直し (ページ18)

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３人合わせば文殊の知恵ページ18

「紫ちゃん、もう一度縛ることできるかな？」

『何を言ってるの!?呪霊との差分かってる?(なんば言いようとや!?アレとの差分かっちょうとね?)』

「一瞬でいいんだ。あいつの動きを一瞬押さえつけてくれればあとは僕がどうにかするからできる？」

『……うん。やってみる一筆操術〝縄縛〟』

しゅるりと呪字が線状になり呪霊に絡みつく

『ダメ元で〝打杭〟』

太い支柱が呪霊を囲み呪霊に巻き付いていた縄を地面に縫い付ける

(呪字はひとつひとつの威力はそこまでないけど二つ合わされば威力は段違いに跳ね上がる。階級差あってもさっきよりは長持ちするはず。あとは頼んだよ憂太くん、リカちゃん)

ザッ

ァアァアア

【やっちゃえゆ゛ゔたぁぁ】

【オ゛？オ゛オ゛ォオ゛オオ゛オオ゛オ゛オォ】

ビリビリと空気が震え拘束を打ち消し臨戦態勢に入る

(！！怒った！！なんで！？？ただでさえおっかないのに！！)

※答え：里香ちゃん

(……目を離すな。足を止めるな。刀に呪いを込める…！！)

ポゥっと憂太が呪力(ちから)を込める。

(ようやくわかったよ。狗巻君は不用意に人を呪わないために呪いのこもらないおにぎりの具で話してるんだよね？狗巻君も紫ちゃんも今日だって助けてくれた。危険から遠ざけようとしてくれた。あの時も緊張していた僕に気を使ってくれてたんだよね？)

呪霊に連撃を喰らわせながらどうにか状況の転機を勘える

**雑居ビル**

『棘くん待たせたね。喉の調子はどげんね？いくらか良かばなったとね？』

紫の問いにふるふると首を横に振る。

『今憂太くんがのど薬探してくれよるけんもうちょいの辛抱やけんね。あとゲームでいうバフ付与付けとくけんね』

小筆を取り出し棘の声帯辺りに〘拡声〙の呪字を書く。

『棘くんの方が階級上やから効果は一瞬やけどあくまで補助的やけど。これくらいなら使えるけん』

書き終えたタイミングで呪霊と戦っていた乙骨から合図が届いた

「狗巻君！！紫ちゃん！！」

ゴッゴクゴク

狗巻はのど薬を液状で飲み干すと声を張り上げる

〘潰れろ !!〙

【ば？】

ミ゛リィブチュン

「すご・・・」

「高菜!!(憂太!!)」

『２人とも大丈…ケガぁああ!?』

「あっ大丈夫大丈夫カスっただけだから」

「おつかれ(しゃけ)」

「『おつかれ』」

３人でハイタッチを交わし勝利を噛み締める