おへそは大事だよ ページ12
『だ、大丈夫(無理無理…全然大丈夫じゃない…)』
「(目線合わないなぁ…)あの式部さん、聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「なに?祈本里香って名前に聞き覚えにない…かな?」
乙骨の言葉に首を振る
「そっか……。藤原さんが里香ちゃんにそっくりで、ビックリして…」
『……そんなに似てるの?その、里香さんに?』
「うん。というかどうしてこっち見てくれないの?」
『………だって……―――から』
「え?」
『だって帳張ってない状態で呪霊側に見えてるって分かったらおへそ取られちゃうんだよ』
「おへそ?」
『うん。私のおばあちゃんが言ってたの。だから…私が高専に来たのも来たら見えなくなるって言われて…なのに実際には積極的に行かされるし…騙された…』
「ひどいなぁ…荒療治だけど対処法身につくことできるでしょう。まずは守る術を覚えてからでも遅くないと思ったんだけどなぁ。やっほ。真希の点滴も終わって会計も終わったから高専帰るよ」
翌日
「憂太ちょっといいかい?」
「?」
五条に呼ばれ乙骨がついていくとすこし古めかしい蔵に連れていかれる
「先生、ここは?」
「ここは呪具の保管庫だよ」
「憂太、昨日祈本里香の呪いを解くと言ったね」
「はい。でも実際にはどうしたらいいかわからなくて」
「祈本里香程の呪いを祓うのはほぼ不可能。だが“解く”となれば話は別だ。何千何万もの呪力の結び目を読み1つずつほどいていく。呪われている君本人にしかできないやり方だ」
「具体的にどうすれば…」
「これを使うといい」
「刀……!!」
「呪いは物に憑いているときが一番安定するからね。君はあの時指輪を通して祈本里香と繋がった。パイプはできているんだ。里香の呪いを貰い受け刀に込めて支配する。繰り返し量を増やしいずれはすべてを手中に納める。あとは晴れて自由の身さ。君も彼女もね。」
「刀に呪いをこめる…」
「と同時にぃ刃物の扱いも覚えなきゃだし、何より君、超貧弱だからまずは徹底的にシゴきます」
「………え?」
「僕は一応いろいろ忙しいから呪具の使い方に適任なのがいるからシゴいてもらうように言っておくね。頑張って死なないように」
「えっ!?また死!?」
グラウンドに出ると、動きやすい服装に着替えたパンダ以外のクラスメイト
中央付近には、憂太同様竹刀を持った紫と長棍棒をもった真希が待機していた
「先生が言っていた指導相手って二人のこと!?」
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