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眠りに覚めた小さな魔法使い  詩乃 ページ37

………ちゃん!
…ちゃん!
乃…ん!
う〜ん…お願い…もう少しだけ寝かしてほしいな…
「詩乃ちゃん!!」


「え!?ナズちゃん?」


朱色の瞳をした少女は目をぱちくりとする


「詩乃ちゃん、あの時の異変以来、ずっーと!寝てたんだよ?」


「え…?もしかして博麗の巫女から渡されたあの札!?」


「あれを聖様に見せたら『睡札』だって…」


「嘘…騙された…」


ガラッと少し埃のついた障子を開ける音がした。


「あ。聖様!詩乃ちゃん、起きましたよ!」


「ありがとうナズーリン。詩乃…やっと起きたのね…」


聖は詩乃に抱きついた。


「あの時以来ずっと目を覚さなかったから心配したのよ!」


「聖…さん…」

詩乃は朱色の瞳に涙を溜めて

「うわぁぁぁぁん!聖さぁぁぁん!!」
と沢山泣いた。そして泣き止んだ時ナズーリンが口を開いた。

「あと、伝え忘れてたね。今幻想郷に外来人が居るんだよ〜!」


「ガイライジン…?」
詩乃は意味が分かっていなかった。



「そうよ。博麗大結界が少し緩んで外来人が入ってきてしまったの…」

少しやれやれと感じるように聖は困った様子だ。

「そっかぁ…」
暫く外には出られないのかな?と思った詩乃だが、


「詩乃。別に今回は外に行っても良いわよ?」
と聖は告げた。


「え…?良いの?聖さん!」


「もちろん。危なくなったら急いで戻ってくるのよ?」


「ありがとう!聖さん!」


詩乃は白色のワンピースを着て、黒いポンチョを着た。そして黒色の短いブーツを履いて

「行ってきます!聖さん!ナズちゃん!」

「行ってらっしゃい!」


「ふふふっ!友達沢山出来ると良いなぁ!」

詩乃は内心喜んだが、

「そっか…危ない時か…気をつけた方が良いな」

「あと、詩を思い浮かんだ時の為にもねっ!ちゃんと道具を持っていこう!」


詩乃はそう言って駆け出して行った。

勿論詩を書くための道具も忘れてはいない。
いきなり思い浮かんだ時に書くためだ。

詩乃の能力の「詩を作る程度の能力」。それを回復魔法と組み合わせると人の心を安らかにする。

今までも詩乃はそれを利用し、人々を安らがにしていった。

今回も詩乃はそう言う作戦にしようとしているのだろう。

その作戦が成功すると祈ってまた駆け出した。

目が覚めたら異変って笑えないんだけど!/起きてすぐ異変とは…… 雪華/藤華→←新たな赤く光る蝙蝠の羽。 クラリア



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サクラドール・フューラースカーレット(プロフ) - お話がいっぱいになった為続編を作ります! (2021年4月1日 23時) (レス) id: b68c219d90 (このIDを非表示/違反報告)
若草。@ねむねむ星人(プロフ) - はじめまして、若草と申します。更新をさせていただきます。 (2021年4月1日 21時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 更新させていただきました (2021年3月17日 21時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 初めまして、かぽなんです。更新させていただきます! (2021年3月17日 20時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪@低浮上(プロフ) - 更新しました! (2021年3月4日 17時) (レス) id: 52e526ba44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他7人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2020年10月20日 17時

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