【募集企画】東方幻想記録物語6巻

行方不明だったのに…… 桜 ページ32

桜side

「お母さん……お母さんなの？」


後ろには小さい頃、“行方不明になった”はずのお母さんの姿あった。


目頭が熱くなるのが分かる。


私はお母さんに、抱き着いた。お母さんも抱き返してくれた。


この匂い……お母さんの匂いだ。


「桜……今まで会えなくごめんね。今は、泣いて良いんだよ？」


「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん！！」


私は大きな声で泣いた。とっても嬉しかった。


「桜……これからもずっと一緒だよ？」


その答えは、もちろん


「約束だよ！」




NOside

少女は夢を見る。“死んだ筈の母親”に会った夢。


少女はまだ、真実を知らない。それが夢だと言う事と、母親は死んでいると言う事、そして……


“自分が意識を乗っ取られている事”。


桜という名の“雪の蝶”と異変の主犯(穂花)という名の敵。


幻想郷の住民は、幻想郷に平和をもたらす為に、


妖怪の神は、異変の為に、


少女は、何の為に幻想郷に連れて来られたのだろう。


運命の歯車が、今動き出す。

空夜は知っている。 空夜→←能力だの、お母さんの娘だの……訳分かんない！！　　桜

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