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目覚めと出会い 寒那 ページ13

ぼんやりと誰かが話しているのを聞き流す。

「これどうかしら?」

「おぉ、いいんじゃない?」

…これは、人語?
やっぱり、人の言語を解せるようになってるんだ。

一つ伸びをして、辺りを見渡す。
私が丸くなっていたのはクッションの上。

(ここ、室内?…あ、そっか、そういえば家の中に迎え入れられたんだっけ)

寝ぼけまなこで抱き抱えられて、館の中に迎え入れられたのを思い出す。

と、先程まで話していた人がこちらを振り返った。
その人は紺色で先は緑の髪をポニーテールにした女性で整った顔に、黄と黒の二つの瞳がよく目立つ。
肌は白い。

「あ、起きたわよ」

もう一人も振り返る。

「あっ!」

もう一人のほうは、耳の下辺りまで伸びた黒い髪と健康的な肌の男性だ。
男性の方が何かが載った皿を持って私の方へ駆け寄り、しゃがみこむ。

「おはよ!俺は藤川颯真!これ食べる?」

(颯真…急に猫が喋ったらビックリするよね、まぁ、隠すにも…なぁ…)

「た、食べる…」

男性___颯真は目を見開き後ろを振り返り女性に声をかけた。

「ほんとだ、フェリオ!喋ったよ!」

また私の方を振り向き直し、皿を置き話しかけてきた。

「ね、名前は?どこから来たの?…あ、これ、はい!」

皿には、焼かれた魚が乗っていた。
魚に食いつく。

まともなご飯を食べたのはいつぶりだろうか…

あっという間に食べ終わり、颯真の顔を見上げた。
目がキラキラしている。

「名前は寒那、捨て猫だったから出身は日本かなぁ…ここは?」

「ここは俺とフェリオで住んでる洋館だよ!」

「日本、とは違う?」

「うん、ここは幻想郷っていう、日本とは違うところだよ、俺も1ヶ月位前にここにきたんだ…まぁ、もうこの世には居ないんだけど」

「この世に居ない…幽霊?」

どうりでちょっと足が透けてると思った。
幽霊だったのか…

「まぁ、そうとも言うわね」

フェリオと呼ばれている女性が颯真の後ろから顔を出した。
顔の横に、白い…言うなれば人魂がある。

(幻想郷、聞いたこともないし、幽霊もいる…)

まったく知らない辺境の地に来ちゃったけど、初めて会うのが優しそうな人だったのは不幸中の幸いだっのかな…

実を言うと日本の方で暮らしてるのも大分飽きてたし。

(ここ…幻想郷に来たのは不幸中の幸い、というよりただの幸運だったのかもなぁ)

ーーーーーーーーー
颯真くんとフェリオさん出しました。
訂正、言ってくださったら直しますので…

教えていいのか? 花鈴→←全員外来人と説明と金髪吸血鬼 ミリア



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サクラドール・フューラースカーレット(プロフ) - お話がいっぱいになった為続編を作ります! (2021年4月1日 23時) (レス) id: b68c219d90 (このIDを非表示/違反報告)
若草。@ねむねむ星人(プロフ) - はじめまして、若草と申します。更新をさせていただきます。 (2021年4月1日 21時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 更新させていただきました (2021年3月17日 21時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 初めまして、かぽなんです。更新させていただきます! (2021年3月17日 20時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪@低浮上(プロフ) - 更新しました! (2021年3月4日 17時) (レス) id: 52e526ba44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他7人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2020年10月20日 17時

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