作戦を 和華 ページ3
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「初めまして!私の名前は新崎夏!よろしく!
ところで皆さんは何でこんなところに?
私は散歩してたんですが……あっ、後莉来さんは紫からの被害で……
ってとこなんですがドゥンケルさんと夏帆さんはなぜ?」
「お二人は幻想郷に元からいるんじゃない?」
和華が策を思いついた時、夏が話し始めた。和華が返す。
こんなピリピリしてるときにフレンドリーに話すなんて夏は勇者だなと和華は思う。
というか本当に私は無視するんだな、と和華は少し寂しくなった。
(さ、て…)
和華は周りを見回した。
作戦を振り返る。和華の考えた作戦はこうだ。
まずは音原莉来と夏を神社から連れ出す。そして、ここからが大事なところだ。
連山夏帆に、和華の能力で作った小型の通信機をつける。
どうやってつけるか、それは少しギャンブルになるが、夏の瞬間移動を活用してもらう。
そして連山夏帆に指示を出し、話をうまくやってその場を離れてもらう。
(かなり危険な作戦なのはわかっている。しかし私の脳味噌ではこれしか思いつかない。
クッソ、私の馬鹿野郎め!)
一旦自分の脳味噌へ説教した和華。そして、作戦の開始を意味する言葉を発した。
「そういえば夏さん、音原さん、住む場所のアテはあるの?私はないから、探しに行こうと思うんだけど」
音原莉来は目をぱちくりとさせる。
そして夏は、目をかっぴらいて意図を読み取ったかのような態度。
「そうなんですよ、私も住むアテなくって。莉来さんは?」
夏が恐る恐る音原莉来へ回す。
ちょっとわかりやす過ぎたか、と和華は舌打ちをした。
「私もちょっと…」
音原莉来は素直に答える。
和華と夏がアイコンタクト。和華の目が神社の出口の方へ向くと、夏がこくりと頷いた。
「じゃあちょっと外出て探してみる?」
和華が神社の出口の方へ指差すと、音原莉来と夏が歩き出した。
和華の心拍数がみるみる上がっていく。そりゃそうだ、少しでも間違えればアウト。
悠長な日常を送っていた和華には縁遠い経験なのだから。
和華は唇を噛みしめる。もう少し、もう少しで作戦成功だ、と。
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鈴@suzu(プロフ) - さっきさん» 6巻の方の話なんですけど、空夜さんって操られてる側ですかね?お話に使いたいので。返信は遅れても大丈夫です。 (2020年10月23日 16時) (レス) id: 04b7ddb7ca (このIDを非表示/違反報告)
サナティ(プロフ) - 続編の作成完了しました! (2020年10月20日 17時) (レス) id: 249d9050a8 (このIDを非表示/違反報告)
サナティ(プロフ) - 臨海凛師さん» 分かりました!それじゃあ続編作成しまーす! (2020年10月20日 17時) (レス) id: 249d9050a8 (このIDを非表示/違反報告)
臨海凛師(プロフ) - サナティさん» 良いですよ!! (2020年10月20日 17時) (レス) id: ad2c0a2c17 (このIDを非表示/違反報告)
サナティ(プロフ) - 臨海凛師さん» 了解しました! (2020年10月20日 16時) (レス) id: 249d9050a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ x他4人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2020年6月13日 20時