【募集企画】東方幻想記録物語 5巻

物件探し？ 美咲 ページ19

今日はなんだか立て続けにお客が来るな…

クロネさん？にメイリンさん、ミリセス、ミリアさん、妖精×3と天狗。

加えて、たった今さっきの外来人(？)三人組も来た。

「私達、少し面倒事に巻き込まれてしまって。安全な場所へ避難しに来たんです。」

と、黒髪の少女は言う。

(安全な場所、かぁ。)と私は思う。自分で言うのも何だが、科学屋は安全と形容される場所なのだろうか？と考えながら。

窓から望む空の色が橙色に変わっていた。ふと壁の時計を見やると、刻一刻と日没の時間が近づいてきているのがわかる。

「ふむ、そうですね。もう暗くなり始めてますし、今晩はうちに泊まっていった方が安全ですよ。」

夜の森はわりと妖怪も出ますし。と一言付け加えると、黒髪の少女の後ろにいる緑髪の少女が顎に手を当てて考えるようなポーズをとる。

緑髪の少女は、人差し指をくるくる回しながら店を眺めた。そのあとなにやらブツブツ呟き、顔をあげる。

「ありがとうございます。今晩は泊めさせていただきます。夏さん、音原さん、住居探しは明日にしよう。明日になったらここを出て、家を探す。どこが良いか決めておいて。」

緑髪の少女がテキパキと指示を出す。
少女の判断力の高さに感心しつつ、私は「じゃあ、奥に入ってください。左側の扉が空き部屋のはずですから。」と部屋へ案内。

他のお客さんには、実験は明日にするからどんな科学が欲しいか一日考えてきて欲しい旨を伝えて家へ帰した。

霧雨魔法店を探していた妖精達一行が心配だったが、ここら辺一帯の地図を渡したら勝手に出て行った。

「さてと…。」

さあ、始めますか。


「深夜のお一人様大実験ターイム！！！」


なるべく声を抑えたはずだったが、少女三人組には聞こえていたみたいである。




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