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異変の起こし方 ドゥンケル ページ37

「異変、っていっても何をするのか決まってるの?」

首をかしげてそう訊ねたナハトに対して、目を眇めると口元に弧を描いた。

「簡単なことだよ。闇に閉ざす、それだけ」

そう、ただそれだけ。
特に面白いこともない。
闇に閉ざすだけならね。

クスクスと笑いながらナハトを見ると、不満そうにそれだけ? といった視線を投げかけてきた。
でもどうやら言葉にはしないようで、にぃと口角を釣り上げるとナハトの額を軽く小突いた。
わ、なんて小さく声を上げると、小突いたところをさすりながら「heer(主様)...」と呟いた。
それはそれは不満そうな声で。

「はは、怒らないでよ」
「怒ってない」
「そう?...まぁ、それは置いといて。闇に閉ざす、日光なんて見れやしない。ずっと暗い暗い世界。...素敵だろう?」

まるで舞台で演説でもするかのように大げさな芝居がかった動作で説明をする。
左右で色が違う瞳で、ナハトの瑠璃を見つめた。

ナハトは小さく笑い声を漏らすと鈴が転がるような可憐な笑い声をあげた。

「あははっ、ピッタリね」
「ふふっ...そうだろう!我らにピッタリだ」
heer(主様)、意外と頭の回転速いよね」
「意外ととは失礼な奴だな」
「そう?その通りじゃない?」
「いいや、我は怒るぞ。ドゥンケルは...知らないが」
「いいや、怒るよ!」

いつの間にかハイトと入れ替わっていたが、ハイトの言葉を聞いて入れ替わる。
ナハトがそれを動揺もせずに話を続けていたことにいつも通りだな。なんて思いながらふふ、と笑みを漏らした。


「あ」と唐突に声を漏らすとナハトは困惑したように瑠璃をこちらに向けてきたので、思い出したことを訪ねる。

異変よりも ナハト→←鬼の妹? 蜜



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吹雪@リア充撲滅隊(プロフ) - 続編に行かせて頂きます。 (2020年6月13日 19時) (レス) id: 34269c3564 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪@リア充撲滅隊(プロフ) - 更新させて頂きます。 (2020年6月13日 17時) (レス) id: 34269c3564 (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ - 更新しました!(あとお話がいっぱいになりました) (2020年6月13日 9時) (レス) id: 9db8112d86 (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ - 更新します! (2020年6月13日 9時) (レス) id: 9db8112d86 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪@自作小説低更新(プロフ) - 更新しました (2020年6月13日 8時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他13人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2020年1月13日 14時

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