【募集企画】東方幻想記録物語 4巻 (ページ27)

今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:3,757 hit

帰宅中……　零魔ページ27

「ちょ、魔理沙姉さん！もうちょいスピードゆっくりにしてよ！」

僕は魔理沙姉さんに向かって文句を言う。
すると姉さんはムカつくくらいいい笑顔を向けてきて言葉をはっした。

「フッ……残念ながらゆっくりにする気は無いぜ！
　このまま家まで飛ばす予定だしな！」

現在、魔理沙姉さんの箒に乗って帰宅中なんだけどさ、
姉さんがめっちゃスピードだすもんだから怖いわ、落ちそうで。

「やめろ！落ちるし酔うから！」

魔理沙姉さんに反論をした。
姉さんは過保護だからな！こんな感じに言っておけばやめてくれるだろ！

「あー、落ちるのはまずいな……
　しょうがない、もう少しゆっくりにするよ」

ほらな。
そう言えばこーりんから借りた本いつ読むかな……
このままだと姉さんがいて読む機会がなくなっちまうし……
今度博麗神社に行ったときに霊夢に協力してもらうか？
いやでも……協力してもらうわけにはいかないしなぁ……

「おーい、何そんな険しい顔してんだ？」

どうやら考えすぎて険しい顔になってたみたいだった。
ヤバい！姉さんにバレる！魔理沙姉さんって霊夢には劣るけど勘いいし！

「えっ！？あっ、ちょっと考え事してただけだぜ！」

考えすぎにも気をつけないとな……感ずかれたくないし。
こーりんに協力……いや、夜音姉さんに協力してもらうかな。
夜音姉さんなら探りを入れてはこないだろうしな！

「……何かあったら絶対に言えよ？」

姉さんがジト目で僕を見てくる。
そんな魔理沙姉さんに僕は笑顔で「おう」と言った。

まぁ、きっと相談しないんだろうけどなぁ……
魔理沙姉さんには迷惑をかけさせるななんて思いつつ
空を眺めるのだった。