危険な気配 和華 ページ13
和華には、危険な気配というものがわかる。単なる勘のため、察知できないことも多いが。
そのやけに当てにならない和華の勘が、突如現れた霊夢の妹(仮)に対して危険であると審判を下した。
彼女は博麗想夢というらしい。少しどころか滅茶苦茶危ない気がする。和華は思った。
(また面倒事か…)
和華は呆れ返る。またか。また面倒事なのか。この世界にはゲーム的休息というものは果たして無いのだろうか。否、ゲームだからこそかもしれない。嗚呼、あの平凡な日常が恋しい…
だが止まっている時間は和華にはない。ここは隕石落下予測地点(多分)なのである。うかうかしていたら二度目の御臨終だ。
「さて、どうしたものか」
早い話が隕石を壊して仕舞えばいいのだ。行動を起こさねばならない。
(いや、待て。)
和華は気づいた。自分が行動を起こさずとも、あの二人が壊してくれればそれでいい。和華が何もしなくても、異変は解決するだろう。その方が効率的だ。和華はずっとそうやって生きて来た筈だ。
だが、もし二人が隕石破壊に失敗したら?もし霊夢の妹の妨害が入ったら?異変解決出来なくなったら?和華は考える。失敗した時のリスクと行動を起こす面倒さは天秤にかけるまでも無い。二度も死ぬのは御免だ。ならばすることは一つしかないだろう。
和華は地面を這って外へ行った。夏と霊夢、想夢が隕石を壊そうとしている。
和華は面倒事が嫌いだ。他人のために何かをして感謝されたり他人に注目されたりするのも大嫌いだ。
でも、隕石は壊さなければならない。答えは簡単だ。補助に回れば良い。和華のこの能力で今できる補助はバリアを作るくらいだ。安全確保、和華が大事にしていることのひとつである。
「夏、霊夢、想夢さん、上手く壊してくださいよ。」
博麗神社周辺の森の土を、博麗神社全体を覆うバリアに変化させる。しかし、作ったものが大きすぎた。キャパシティオーバーで、和華はその場でぶっ倒れた。
スペルカードが発動されているような音と轟音が鳴り響く。瞼が異様に重い。全身の力が抜ける。
(疲れた。もう寝よう。)
和華は重い瞼に抵抗せず、そのまま眠った。
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吹雪@リア充撲滅隊(プロフ) - 続編に行かせて頂きます。 (2020年6月13日 19時) (レス) id: 34269c3564 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪@リア充撲滅隊(プロフ) - 更新させて頂きます。 (2020年6月13日 17時) (レス) id: 34269c3564 (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ - 更新しました!(あとお話がいっぱいになりました) (2020年6月13日 9時) (レス) id: 9db8112d86 (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ - 更新します! (2020年6月13日 9時) (レス) id: 9db8112d86 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪@自作小説低更新(プロフ) - 更新しました (2020年6月13日 8時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ x他13人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2020年1月13日 14時