【募集企画】東方幻想記録物語 3巻

解決手段　ステラ ページ48

「…“破壊符” “幻想よ。漆黒に染まれ”」

そう、赤目の女の子が言った瞬間。

黒く輝く隕石が、様々な所に向けて散りばめられた。

「…ッ、」

なんか、あれはまずい気がします。

というか、あの女の子はなんでこんな事を？

疑問が芽生えるが、残された時間は10分。多目に見積もったって、15分が限界でしょう。

時間がありません。

…もう知らない人だからって怖がっては居られません！

「…あ、あのっ！ミリアさん。」

「…ん？」

「この隕石、手分けして壊しましょう！」

「…え？」

「…結構無茶な提案だってのは知ってます。

ここに居る全員で一つずつ隕石を壊していくのが、一番確実な方法でしょう。」

でも、その方法だとおそらく間に合わない。

だから、ここに居る人やこの異変に気付いた人で、手分けしてやっていくしか被害を出さない方法は無い。

「…ステラさんは、あの隕石を壊せるの…？」

「一つくらいなら、どうにか。これでも魔法は得意ですし。」

「……。」

少し、考えるように黙り込むミリアさん。

「…大丈夫、ステラ。」

青玉が、私を励ますようにそう呟いた。

何で…？　零魔→←逆らうな。抗うな。　夜音(夜闇)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す