【募集企画】東方幻想記録物語 3巻

不甲斐ない 夜音 ページ36

「不甲斐ないや」

…不甲斐ない？
零魔がボソッと呟いていたことが気になって仕方がない。
やっぱり、能力のことか？ボクは、能力がなくてもどうにだってなると思うし、
魔理沙が過保護なのは多分能力があっても過保護だと思うんだけどなぁ…。

資料、か。たしかにここ最近外来人がどうとか聞くけれど、それか？………いいや。何かある。何か起きるんだ。きっと…。
私の知らない何かが…きっと、もうすぐ起きる。……異変かな。もしかして。

…探し物なんてぼかして言ったけど、深掘りされなくてよかった。夜闇関係のこととか、とてもじゃないけど言えない。心配なんて掛けたくないし、それで変に暴走したら手がつけられない。

_________夜音、このペンダントは______



______夜、音…母さんの、代わりに…__



______嫌だよ！！お母さん…！______


…なんで、こんな時に思い出してしまうんだ。
もう、ずっと、ずっと昔のことなのに…。
仕方ないか。忘れられるはずがない。
…こういう意味では、私も不甲斐ないな。

さあ、もうすぐ香霖堂に着く。
さっきの胸騒ぎは…一体なんだったのだろう。まあ、いいよね。別に気にしなくても。

「着いたね。さあ、入ろう。」

提案です。彼岸花＿毒→←白銀の錬金術師と捕縛

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