【募集企画】東方幻想記録物語 3巻

かなりヤバイ　畔 ページ26

＿＿乾いた音が鳴る。
前を見れば餓鬼に小さな風穴が空いていた。


開けた本人、珠城は銃を構えていた。
私の知っている構え方では無いが、やり易いのだろう。人其々って言うしね！

＿＿＿そう言えば……

「珠城のバカァ！くそ単純野郎！！」

スピードが落ちる。レジナンスが切れてしまった。
発砲の音、無理なんだよなぁ…。
レジナンスの止め方の一つ、発砲音を聞かす。
「畔！！？」
驚いた顔をしながら後ろを向く珠城。
私は片方の耳を塞ぎながら初めの戦闘で作った痛みを誤魔化す為声をあらげる。
「何で、んなもん持ってんだぁ！！」
「譲り受けたものなんです！」
「知るかぁぁぁあ！どうでも良いわ！」
ペースを落とし困惑した顔をする珠城。
「テメェの発砲音でもう一つの能力が切れたんだよ！これで勝てねぇかもしんない！」
「悪趣味ですかぁ！？」
私の横に並んだ珠城を見ると笑っていた。
＿＿ピンチな時こそ笑え かな？

「はぁ？悪趣味？そんな楽しい事ならどれだけ嬉しい事か。」
つられて笑ってしまう。

やっぱり、
珠城は珠城
ヴァネッサはヴァネッサ
それ以下でも以上でもねぇや。

最弱　珠城→←様子、様相　珠城

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