26..臣side ページ26
.
したら、すげー泣きそうな顔で。
もう帰りたいんです…と。
いやいやちょっと待って。
俺帰り道一緒なんだけど。
Aは何処に帰んの一体？
そんな事を考えたら
可笑しくなって笑った。
んじゃ、ぼちぼち帰りますかと
Aに促して歩き出すと。
隣に居るはずの姿がなくて
必死に小走りで寄ってきたと思えば
やっと追いつきましたと
嬉しそうにうるうる上目遣いしてる。
何それ…結構…
え、すげー可愛いじゃん…
じわっと熱くなって
触れたくなって。
自然な流れを装って
ちゃっかり腰に腕を回す。
今度は大人しく抵抗せずに
そのまま隣に寄り添って歩くA。
何で今度は嫌がらない訳？
これって一種のツンデレ？
じゃ、今デレ？そうなの？
たまに上目遣いで俺の事見てくるけど
目が合うと恥ずかしそうに俯いて。
……完全にデレ。
純粋っぽく見せておいて
隠れ小悪魔？
そんなら隆二……オチるわ。
もうどっぷりハマってるし。
初めて出逢った隠れ小悪魔。
実際俺もどぎまぎさせられて
手の上で転がされた感半端ない。
実際キスだって…
俺…
つか本当に初めて…だったのか？
臣「ファーストキスってまだ…？」
エレベーター待ちのこの状況で
つい口走る。
ほらもしかしたらさ。
違うかもじゃん。
「な、なんでっ…！」
その反応…
やっぱり俺がその…
臣「もしさ、その相手が……俺だったらどうする？」
「……え？っえ？」
明らかに不審がるA。
本当はもう済んでる事実なんて言えない。
臣「いや、何もしないから。ごめん」
素直に悪いと思って
Aの頭をそっと撫でる。
迎えに来たエレベーターの中では
俺に距離を取って隅の方に佇んでる。
臣「まじで何もしないから。怖がんないでよ」
「私わかんない…っ臣さんの事…からかわないで…下さい」
こんなタイミングで
階について扉が開いて。
Aがそんな事を言い残して去ろうとする…
からかってるつもりなんて全くない。
一刻も早くその誤解を解きたくて
腕を掴んだ。
「離してっ…離して下さい」
臣「ごめん誤解なんだって…」
振りも返りもしない。
怒らしちゃったかも…
するとAの先に
仁王立ちで立ってた人影。
隆「………その腕、離せよ」
凄い剣幕の隆二によって
振り解かれたその華奢な腕が。
あいつの後ろ背にゆっくり消えていった…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 753人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sana(プロフ) - のぞみさん» ｷｭﾝｷｭﾝ落ちてたようで安心しましたっ(*´ｪ`*)毎日…はふ…鼻血が…(*´ω｀*)笑 応援なんてそんな…本当感謝です(T_T)！！ (2015年9月20日 22時) (
レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - きゃなさん» 隆二さんにｷｭﾝｷｭﾝありがとうございますっ(*^^*)♪まだ第三章の移行準備出来てなくてごめんなさいっ！その言葉で力がみなぎりますっ(:_;)！！ (2015年9月20日 22時) (レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - キュンキュンが止まりません！本当毎日楽しみにしている小説です！これからも応援しています！ (2015年9月20日 8時) (レス) id: bea0b9fdde (このIDを非表示/違反報告)
きゃな(プロフ) - もうほんとに隆二くんにキュンキュンが止まりません！続きめちゃめちゃ楽しみにしてます！ (2015年9月19日 17時) (レス) id: 4ad988ee63 (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - ゆきさん» ｷｭﾝｷｭﾝ嬉しいですっ(*´ω｀*)♪詰め寄ってごめんなさい。笑 頑張って早く書き綴りますっ！19時の謎、隆二さんの優しさ溢れてしまいそうですっ(*´ｪ`*)！天然故、いらん事も第三章でポロリ発言しちゃいますっ笑 (2015年9月19日 8時) (レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sana | 作成日時：2015年8月28日 20時
