検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:72,361 hit

5-18 ページ34

「これは…」

「フェイク動画の顧客リストだ。
この中に、景山を陥れようとした人物がいる」

みんなの間に困惑と動揺が広がる。
誰もが息を呑む。

そこにあったのは、

《 依頼人 hunter 魁皇高校教師 》

景山さんを陥れたのはこの学校の教師であるという事実。

その事実を知った瞬間、1人の先生の顔が浮かんだ。
簡易的に貼り付けりただけの、薄っぺらい笑顔。
かつての私のような。

あの人がhunterなんじゃないかと、思ってしまった。

あの人ならきっと、何とも思わずに景山さんを陥れることができる。
そしてきっと、景山さんを自 殺に追い込んだという自覚もない。

「これで少しは、気持ちが変わってくれたかな」

先生の言葉に顔を上げた。
気づけば先生はみんなから距離を置いた場所で、こちらを見据えている。

先生はみんなに訴えかける。

「勿論これだけじゃ証拠にならないし、まだ背後に大きな力が働いてるかもしれない。

だからこそ、ここで退く訳にはいかないんだ。

景山の死を無駄にしない為にも。
もう二度と、景山のような犠牲者を出さない為にも。

俺に、協力してくれないか」

最初に声を上げたのは瀬尾君だった。

「先生が言ってた、駄目だった時、傷つくどころか手遅れになるんじゃないかって。
犯罪者のレッテルを貼られて、普通の道を歩けなくなるんじゃないかって」

「そんなことにはさせない!
全ての責任は、俺が持つ」

力強い言葉だった。

「口ではなんとでも言えるよ」

兵頭君が訝りを含んだ眼差しで先生を見遣る。
その視線を、先生は正面から受け止めた。

「だったら、これから証明してやる」

5-19→←5-17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
170人がお気に入り
設定タグ:3年A組 , 菅田将暉 , 柊一颯
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さな×りお(プロフ) - 緑えいたぁーさん» えぇ…ありがとうございます! めっちゃ嬉しいです更新頑張ります! (2019年5月3日 20時) (レス) id: e17c1230c5 (このIDを非表示/違反報告)
緑えいたぁー(プロフ) - さなさんとりおさんの書くお話が大好きです!いつも楽しみにしています!もしかしたら歳近いんじゃないかな〜って思ったりしたりしなかったり…御二人のファンとしてずっーと応援してます! (2019年5月2日 22時) (レス) id: 847f0c09f1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さな×りお | 作成日時:2019年4月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。