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準備室には誰もいなかった。
「中尾君達は…?」
「安心していい。下の階にいるから」
先生の言葉にほっとする。
ほっとして、先生の方を振り返る。
眼鏡の奥の瞳に冷たさはなくて、今なら私の質問に先生は答えてくれる、と思った。半ば確信していた。
「先生」
私は訊いた。
「どうして、こんな事件を起こしたんですか?
どうして、
私を呼び出したんですか?」
準備室の埃っぽさが鼻につく。
モニターが投げかける光に照らされて、私と先生は向き合っていた。
木製の机を人差し指です、と撫でる。
この準備室は、とても殺風景だ。
ここに来たのは、3度目だった。
最初に来たのは、3月1日の朝。
学校が爆破される前だ。
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さな×りお(プロフ) - 緑えいたぁーさん» えぇ…ありがとうございます! めっちゃ嬉しいです更新頑張ります! (2019年5月3日 20時) (レス) id: e17c1230c5 (このIDを非表示/違反報告)
緑えいたぁー(プロフ) - さなさんとりおさんの書くお話が大好きです!いつも楽しみにしています!もしかしたら歳近いんじゃないかな〜って思ったりしたりしなかったり…御二人のファンとしてずっーと応援してます! (2019年5月2日 22時) (レス) id: 847f0c09f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな×りお | 作成日時:2019年4月24日 22時