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【おい!】
突然大声が響いた。
びっくりした私は椅子からずれ落ちそうになった。
声の主は甲斐君だった。
振り返ると、モニターに教室が映っている。
先生は今、防犯カメラの映像をモニターに繋いでいたのか。
なんだそうかとほっとする反面、勝手に動揺していた自分が恥ずかしくなる。
【誰があの動画を流したんだよ】
甲斐君は威嚇するように教室を練り歩く。
【お、俺じゃねえよ】
【俺もちげえよ】
甲斐君に睨まれた男子が次々と否定する。
甲斐君は舌打ちして机を蹴った。
襲撃が失敗して、目に見えて苛々している。
【だったら1人ずつ吐かせるしかねぇな】
そう言って1人の男子の胸倉を掴んだ。
【とか言ってお前だったりしてー!】
【…あ?】
兵頭君は挑発するように甲斐君を見上げる。
【1番似合いそうだもんな。
あいつの苦しむ姿を見て、興奮するとか】
【んだとおら!】
甲斐君が兵頭君を殴り飛ばした。
兵頭君の身体が机を巻き込みながら吹っ飛んでいき、悲鳴が上がる。
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さな×りお(プロフ) - 雨傘 空さん» 勿体ないお言葉…!ありがとうございます!!とっても励みになります! (2019年4月13日 12時) (レス) id: e17c1230c5 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘 空(プロフ) - 文章表現がとても好きです……!いつも更新たのしみにしています。作者さんの無理のないペースで、これからも応援しています! (2019年4月13日 8時) (レス) id: 04590a81f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな×りお | 作成日時:2019年4月7日 13時