1-23 ページ24
「確かに景山はクラスメイトに無視されていた。そして親友だと思っていたお前にも裏切られて深く、傷ついた。
でもそれが亡くなった理由じゃない」
「…違います」
さくらがふるふると首を振る。
「私のせいなんです。ほんとに私の」
「お前のせいじゃない」
確信的な、力強い言葉だった。
「なんでそんなことが分かんだよ」
「景山本人に、聞いたからだ。
何に、あいつが苦しんでいたのか」
甲斐君が立ち上がった。
「なら景山は誰に何をされて自 殺したって言うんだよ！！」
「それはお前達が自分で探せ」
「…んだと」
「何故、クラスメイトが、死ななければならなかったのか。
卒業までの10日間で、一緒に考えるんだ。
…さてと」
先生は教室を見渡した。
その目に、妖しい光が宿った。
「不正解だった場合、ペナルティが課せられるんだったよな」
教室に動揺が走る。
「待ってよ！ …マジで殺す気？」
「当たり前だ言ったはずだぞ。
不正解だった場合、誰か1人殺すって。
だーれーにーしーよーうーかーな」
先生の言葉に、みんなの間に恐怖が広がっていく。
「冗談じゃねえ」
甲斐君は叫んだ。
「なんでお前に殺されなきゃなんねんだ！」
「なんだどうした。この後に及んで命乞いか？」
にやりと先生の口角があがり、この場に不釣り合いな表情を浮かべる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さな×りお(プロフ) - かなとさん» 指摘していただきありがとうございます。訂正いたしました。 (2019年4月1日 18時) (
レス) id: e17c1230c5 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月1日 16時) (レス) id: 977ff24faa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さな×りお | 作成日時：2019年4月1日 15時
