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頭にかっと血が上った。
「そんなこと…」
「部外者は黙ってろよ」
甲斐集団の誰かが言った。言い返してやりたいのに言葉が出てこない。歯を食いしばる私を他所に、諏訪さんが気だるげに呟いた。
「でも澪奈が自 殺した原因って言われてもね。元々心開くキャラじゃなかったし」
「…ねえ香帆、よく一緒に帰ってたじゃん」
水越さんが思い出したように言い、宇佐美さんに話を振る。
「まあ、この中じゃ1番仲良かったかな」
1番、というところに重きが置かれてる気がした。
「何か知らないの？」
「いや、景山さんと友達だったのは茅野ちゃんでしょ？ 茅野ちゃんはなんか知らないの？」
矛先がさくらに向かった。さくらはおずおずと振り返る。
さくらと宇佐美さんの視線が交錯した気がした。
「…私は」
「別にさくらだってそこまで仲良かった訳じゃないよ…ねえ？」
反論を許さない聞き方だった。
でも、その言葉には焦りがあったように見えた。怯えているようにも思えた。
さくらの言葉を封じることで、自分の聞きたくない、目を背けたい事実に蓋をしているように見えた。
「…うん」
さくらは頷くしかなかった。
でも、そんなはずなかった。
さくらが景山さんと仲が良いこと、正真正銘の友達であることを、私はこの目で確かに見ていた。
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さな×りお(プロフ) - かなとさん» 指摘していただきありがとうございます。訂正いたしました。 (2019年4月1日 18時) (
レス) id: e17c1230c5 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年4月1日 16時) (レス) id: 977ff24faa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな×りお | 作成日時：2019年4月1日 15時
