48.出逢うこと [ Aside ] ページ48
自分の口から紡ぐ自分の過去。
窓の外は日が高く、日光がムーの黒い毛並みをキラキラと照らす。
「それから今日まではあっという間だったなぁ」
「高架下でいじめられてたジンに出会って。」
「リーダーがシュイを連れてきて。」
「二人が新しい部屋に引っ越したから、みんなと一緒にこの家に来て。」
「ムーの入れられてた段ボールを見つけて。」
「怪我してたフォンを手当てして。」
「ぜんぶぜんぶ、オレにとっては、」
「運命みたいな出逢いなんだよ。」
オレはただの【 AM1224 】だった。
きっと、いらない子で。
クスリを飲ませ、コードに繋ぎ、実験データを取るだけの、ただの道具だった。
でも。
リーダーが予知夢でオレを見つけてくれて、翔ちゃんがオレとディーの存在をこの世から燃やしてくれた。
ディー、ジン、シュイ、ムー、フォンとの出逢いがオレをここまで連れてきてくれた。
オレに 家族 ができた。
もし、みんなに会わなかったら。
きっと、オレは檻の中の世界しか知らないまま……
『…ひとつ、聞いていい？』
「ん。なぁに？」
オレの手からするりと抜け出し、前にあるローテーブルに移動した。
ムーの綺麗な黄金色の瞳がまっすぐにオレを見つめる。
『あなた、さっき「クスリの被験体だった」って言ってたじゃない？
今聞いた限りでも、なんていうか、尋常なクスリじゃないのがわかるわ。』
『それを小さいころから飲まされて、あなた、』
『…、大丈夫なの？』
ちりん、とムーの首輪の鈴が鳴った。
49.笑顔の理由 [ Aside ]→←47.あたらしいなまえ [ Aside ]
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カズ(プロフ) - 教えてください、ありがとうございます！早速続きを更新しようと思います。 (2014年12月17日 14時) (
レス) id: cff50c7d31 (このIDを非表示/違反報告)
さなり(プロフ) - カズさん» まずログインして続きを作りたい作品のページに行って、作品紹介の上辺りかページの最後辺りに「編集する」ってボタンがありませんか？そこをポチッっとすると続きを作れますよ。こ、これでいいでしょうか…?? (2014年12月14日 16時) (レス) id: c9c95ba63f (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - 簡単に言うと一回更新をした後に、時間がたったときの二回目に更新をするときのやり方です。 (2014年12月14日 13時) (レス) id: cff50c7d31 (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - 最初に更新をするじゃないですか。その後に一日二日たったときに更新をするのはどうすればいいですか？ (2014年12月14日 12時) (レス) id: cff50c7d31 (このIDを非表示/違反報告)
さなり(プロフ) - カズさん» カズさん。いえいえ！お気になさらないでください(＊´∀`＊) …ごめんなさい。質問の意味がよく分からないのですが……(´・ω・`) あ、小説書き始められたのですね！楽しみにしています。 (2014年12月13日 17時) (レス) id: c9c95ba63f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さなり | 作成日時：2014年7月19日 17時
