26.激突 [ Mside ] ページ26
虎男の仲間らしい二人の男。
二人に駆け寄った虎男が俺を指差し、
水色の手袋をした男とあたふたしてる。
チカラのこと、話しているのかな。
と、いうことは。
こっちが虎男を見て驚いたように、
むこうにとっても、俺らはいると思われていなかった存在なんだ。
俺たちも、チカラ在る者は世界に俺たち二人だけだと思っていた。
チカラを持つものはやはり希少…。
「今のうちに逃げません？」
むこうの様子を見て、あきれたようなかずの声に、はっと我にかえる。
「そうだな」
フードで顔が隠れているとは言え、あまり長居はできない。
そもそも、こっちは窃盗犯であるわけだし。
逃げることが先決だよな。
夜闇に映える黄色い瞳。
かずのチカラに身を任せ、
いつも通りの浮遊感を感じた……
・
低い唸り声と共に、感じた殺気。
ものすごい勢いで近づいてきて。
とっさにバリアを張れば。
「ッぶね……！」
俺たちの目の前で、ありえない力でバリアに激突した獣。
瞳が否応にも紫に変わり。
チカラを支えている右腕が、
あまりのパワーにビリビリと震える。
もし、バリアを張るのがほんの少しでも遅れていれば。
絶対に、ただではすまなかった。
今ので、かずの集中力が途切れてしまったようで、浮遊感が消えていく。
「やっぱり！」
虎男のいやに明るい声が聞こえる。
「君たち二人は能力者なんだね!?」
驚きと、
なぜか、嬉しさの混じったような声が闇夜に響く。
答えるべきか迷っていると、
黄色の瞳を瞬かせ
かずが俺にウインクした。
かずのウインクは「僕に任せて」の合図。
俺が小さく頷くのを確認すると、
かずは一歩前に進み出て。
「…そうですけど？」
フードの下から、微笑みを添えて。
なんでもないことのように、柔らかな声で軽く返す。
かずの返事に、嬉々として嬉しそうな顔をする虎男。
やつは気付いていないんだ。
かずがフードの下に隠した、
いたずらっぽい表情に。
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カズ(プロフ) - 教えてください、ありがとうございます！早速続きを更新しようと思います。 (2014年12月17日 14時) (
レス) id: cff50c7d31 (このIDを非表示/違反報告)
さなり(プロフ) - カズさん» まずログインして続きを作りたい作品のページに行って、作品紹介の上辺りかページの最後辺りに「編集する」ってボタンがありませんか？そこをポチッっとすると続きを作れますよ。こ、これでいいでしょうか…?? (2014年12月14日 16時) (レス) id: c9c95ba63f (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - 簡単に言うと一回更新をした後に、時間がたったときの二回目に更新をするときのやり方です。 (2014年12月14日 13時) (レス) id: cff50c7d31 (このIDを非表示/違反報告)
カズ(プロフ) - 最初に更新をするじゃないですか。その後に一日二日たったときに更新をするのはどうすればいいですか？ (2014年12月14日 12時) (レス) id: cff50c7d31 (このIDを非表示/違反報告)
さなり(プロフ) - カズさん» カズさん。いえいえ！お気になさらないでください(＊´∀`＊) …ごめんなさい。質問の意味がよく分からないのですが……(´・ω・`) あ、小説書き始められたのですね！楽しみにしています。 (2014年12月13日 17時) (レス) id: c9c95ba63f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さなり | 作成日時：2014年7月19日 17時
