水柱と鬼の奮闘記【冨岡義勇】

凪 ページ50

鬼はAに鎮圧されそうになっているようだった。それに気づいた本体の鬼は慌てて逃げようとする。


｢…待て！｣


危なくなったら逃げるとは、なんていう卑怯者なんだ。義勇は怒りを憶えながら本体の後を追う。


Aは突然義勇が姿を消したことに焦ってしまう。義勇が報告連絡相談のホウレンソウをしていたらよかったのだが、この二年間誰とも関わってこなかったのだ。致し方ないと言えよう。




｢ぎゆ！｣



額に汗を浮かべ叫ぶ。Aに圧されていた鬼たちはAの焦りを好機と捉え、反撃を始める。手始めに血鬼術を用いる。

薔薇の蔦のように棘の生えた触手のようなものがAに向かっていく。うねうねと生き物のように動きくものを完璧に避けるのは至難の業だった。
義勇の居ないことで困惑していたAは敵の攻撃をモロに受けてしまう。


｢…ッ！！｣


Aの右腕が鬼の血鬼術により切り落とされてしまった。痛みに顔を顰めるAに、トドメを刺そうとする鬼たち。



｢A！！！｣



Aの危機にすんでの所で駆けつけた義勇は鬼の血鬼術ごとぶった斬る。鬼は驚いたように目を見開くものの、怒りの矛先を義勇へと向ける。

本体を除いた五体の鬼が一斉に義勇へと血鬼術を伸ばす。義勇は刀を構え技を繰り出す。




｢全集中 水の呼吸 拾壱ノ型｣





────凪






＿＿＿＿



すごい変なところなんですど、お話しがいっぱいになったので続編に行きます！ごめんなさい！

これってキリいいところから続編した方がいいんですかね、、、



続編もよろしくお願いします！！

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