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判断 ページ16

少女の家族を埋葬できぬことに罪悪感が募るが、人命救助の方が先だ。

血に濡れた少女を背負う。意識がない分だらりとしてしまう手足をしっかりと抱えて立ち上がる。

血液独特のぬるりとした感触に背筋がゾッとした。






_____


冷風が頬を冷たく叩き、粉雪がひらひらと舞う。



辺りは薄暗く始め、気温を更に下げていく。




上着を着てくればよかったと今更ながら思う。

姉の形見である小豆色の袴は雪に冷やされ湿ってしまっている。



ゴウっと強い風が吹いた。それと共に目に雪のつぶが入る。思わず目をつぶる。

このことは何度目だろう、吹雪のようだ。




足元が悪い上に視界まで遮られてしまう。修行や山登りに酷使された脚が思うように動いてくれない。


背中の少女の体温があまり感じられないことに焦りが募る。




「死ぬな!頑張れっ!!俺が、俺が絶対に助けるからっ!!」



そのときだった。

再び血の匂いを感じたのは。



背には少女がいる、怪我人がいても助けるのは難しいかもしれない。


でも放っておくことは出来ない。




義勇は足を止め悩んでしまう。


背の少女を優先するか血の匂いの方へ行くかと。

鼻の特段良くない義勇が感じられるということは、きっと近くに現場があるのだろう。

だがここで立ち止まると少女は死んでしまうかもしれない。

ダメだ、判断ができない。



恩師の声が頭に響く。





『判断が遅い』





うん、そうだ。そうだよな。





義勇は血の匂いの元への走り出す。鱗滝や錆兎なら助けられるかもしれない人を放ることなどしない、必ず。






俺も彼らのように強く生きたい。








義勇は少女を背負い直し血の匂いへと足を早めた。

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佳恋(プロフ) - 氷柱 氷龍さん» ございます!救済しましょうかねwこれからもご愛読よろしくお願いします!! (2020年8月4日 11時) (レス) id: 052cbbf88a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱 氷龍 - お願いしますカナエさんを出来れば死なせないでください!面白いです!w(゜o゜)w<WOW (2020年8月1日 17時) (レス) id: bd22a3d64d (このIDを非表示/違反報告)
佳恋(プロフ) - dinner bornさん» あ!そうですごめんなさい!途中で設定変えたんです!直しときます!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: 49831120ad (このIDを非表示/違反報告)
dinner born - 父親は他界済みとあるのに、ページ12には父親が1番に目を覚ましていました。 これは、作者のミスでしょうか.........? (2020年5月23日 15時) (レス) id: 1da8ba8178 (このIDを非表示/違反報告)
佳恋(プロフ) - 光華さん» ですよね!煉獄さんは神ですから死んで欲しくないですよね、、(切実)柱続行は無理でも、必ず死なせません!!笑コメントありがとうございます!励みになります!! (2020年5月13日 9時) (レス) id: 49831120ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佳恋 | 作成日時:2020年4月25日 13時

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