●大好きでした 3【Fischer's】 ページ3
「…取り敢えず、マサイんち行こーぜ」
シルク「えっ! まじで…?」
「まじで。 仲直りしてーんだろ? なら行くしかねーよ」
シルク「…おう…」
…マサイと喧嘩してんなら、俺にしろよ。
なんて言えるはずもなく。
いつも以上に素直なシルクを連れ、足取りが重くはあるが、マサイの家へ行く。
シルク「なぁ、マジで行くのか…?」
「んだよ、怖気付いたのか?」
シルク「そ、じゃねぇけど…」
「…シルクなら、大丈夫だよ」
不安そうに俯くシルクを見て、心が傷んだ。
でも、それと同時に俺が守ってやらないと。って、そう思った。
そんなの必要ないのに。
軽くシルクの頭を撫で、ついてくるよう促す。
マサイの家の前に着くと、一段と表情を曇らせたシルク。
喧嘩の内容に相当ショックを受けてるのか…?
態々好きな奴とその相手の仲を取り持つなんて、俺も馬鹿なのかもしれない。
そんな考えも頭に浮かんだが、それよりもこんなシルクを見る方が辛いというものだ。
俺もシルクも覚悟を決め、マサイの家のインターホンを鳴らした。
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作者名:田中 | 作成日時:2018年7月8日 17時